第三話 これって魔法ってやつ!?
「はぁ〜い!皆、こんにちは!今回の担当ナレーションは、この世界の神である松と」
「その秘書であるユウがお送りしますが…、いきなりで皆様混乱されると思いますが、今回から特別ゲストをこのナレーションルームにお招きするんですよね?」
「そのとおり!そして、記念すべき一人目の特別ゲストは〜、この方!!!グレイス魔法魔術学園の学園長を務めている、バウロス学園長です!」
「「よろしくお願いします」」
「こちらこそ、よろしくお願いします。しかし、私なんかでよろしいのでしょうか?」
「大丈夫ですよ、バウロス学園長様。むしろ、このポンコツの方がナレーションに向いていないのに、ナレーションの常備担当者をしていますので、そちらのほうが、大事になると思いますよ!」
「あのぉ〜、ユウさん?僕、いちおう、この世界の最高神だよ?いっちゃん偉い人だよ?もっと、敬おうよ?」
「いえ、松様はダメダメな存在ですから、ほぼ最高神ではないと思いますよ!」
「あのぉ〜、結局、私は何をすれば良いのですか?ここで、しゃべってほしい、ということ以外、聞かされていないのですが…」
「あ、説明忘れてた!ごめん!…ごほん。話を戻して、まぁ本来、担当ナレーターは、物語のナレーションをするのだけど、今のところ、ナレーションは無いし、たぶん、今回から実施されるあるコーナーと、ここのトークの出番だけだと思うから、次に来た時に頑張れ!」
「次?」
「うん。今のところは、〇〇〇〇や〇〇〇〇などのキャラクターが登場していないから、数すくない登場キャラクターであるバウロス学園長にこの仕事がまわってくると思うから。」
「わ、わかりました。後、今回から実施されるあるコーナーとは?」
「それについては、本編が始まってからのお楽しみっていうことで!」
「それじゃあ、改めまして、本日のナレーションは、この世界の神である松と」
「その秘書であるユウと」
「グレイス魔法魔術学園の学園長を務めているバウロス、」
「以下の三人でお送りします。それじゃあ…」
「「「本編へどうぞ!!!」」」
ーーーーー
僕が、ノリと流れで“グレイス魔法魔術学園”に入学して数ヶ月。
ある程度、この世界について分かったことがある。
まず、この世界は、RPGらしいだけあって、様々な特殊な力がある。
その中でも、一番有名なのが、“魔法”である。魔法とh
「はい、ストップ!」
「おい、松。まだ、本編に入ってわずか数秒しか経ってないけど?(#^ω^)」
「コラ!君たちは、僕らナレーションの存在は感じていないっていう設定なんだから、声に反応したらまずいでしょ!」
「だとしても、ナレーションルームが動くの早くない?」
「だって、もっと出番がほsh、じゃなくて、今回から実施されるコーナーっていうのが、解説コーナーって奴だからだよ」
「解説コーナー?なにそれ?」
「おっと、これ以上、読者の皆を混乱させないために、こっちの声は聞こえるようにするけど、そっちの声は聞こえないようになるボタンを押さなきゃ!」
「ちょっと、まだ話は終わってn」
「はい、これで聞こえなくなりました!」
「あのぉ〜、よろしいのでしょうか?」
「松様は、優しい方ですし、後で、私が松様のかわりに謝罪の品を持っていくのでバウロス学園長様に被害がでることはないと思うので安心してください。いちおう、松様は、蹴落として、ひどい目に遭わせますが…」
「君って、本当に僕の秘書?」
「はい!正真正銘、ゴミである松様の秘書です!」
「普通、秘書は主人の悪口を本人に言わないはずだけど…」
「それは、松様のIQが足りないから、私がアドバイスをしているだけですよ。そういうの自意識過剰というのですよ!」
(´;ω;`)
「えっと、ひとまず、解説コーナーについて説明した方がいいのでは?」
「それも、そうですね!現在、松様が泣いているので、松様の秘書である私が代わりにに説明しますね。
まず、解説コーナーとは今回から実施される新たなコーナーのひとつで、名前の通り、その話の担当ナレーターがこの物語における様々なことを解説する予定だそうです。
そして、今回は、先程、光様が説明されようとした、この世界に魔法について解説します。
まず、魔法とは、だいたいの皆さんがイメージしているように、術者の体内に蓄えられた【魔力】を燃料とし、自らの“イメージ”を型として、現実の現象へと書き換える……。
これが魔法の基本原理です。
しかし、魔力というエネルギーは、ただ念じるだけでは暴れ馬のように御しにくいもの。そこで重要となるのが、魔力が特定の言葉に反応する性質――【言霊】です。
長文で構成される詠唱は、言霊の力を借りて、複雑な魔法の設計図を組み上げる作業です。魔力が現象へと変わるための「精密な誘導」を行います。
短文で構成される呪文は、組み上がったイメージに魔力を流し込み、一気に発現させるための「起動スイッチ」です。
一般的には、皆さんは、ある程度イメージができているので、長文の詠唱は唱えず、短文の呪文を唱えることで魔法を完成させます。
もし、言葉に頼らず『無詠唱』で魔力を制御しようとすれば、それは道具を使わず、難解な数学問題を暗算を行うような非常に難しいもの。
そして、魔法の最重要ポイントである魔力操作の大部分を代行してくれる杖や剣などは、魔道具と呼ばれており、魔道具を使用せず、魔法を扱うことは、いわば、“ほぼ無理”と言われるほど高難易度です」
「そして、魔法にもランクがあり、下から
下級魔法、中級魔法、上級魔法、聖級魔法、王級魔法、帝級魔法、神級魔法があります。一般人から冒険者までもが使う主な魔法は、下級〜聖級魔法。
それ以降の王級魔法や帝級魔法は、王宮魔術師などの国家最強戦力などしか使用できないほど高度な魔法で、神級に至っては、使用する者は世界で片手の数ほどしかいません。
学園長の私ですら、神級魔法を使用できる存在は一人以外知らないぐらい、難解不能な魔術です」
「そして、この世界には魔法の他にも様々な力がありますが、それはまた、追々解説していきましょう!
では、光様の視点に戻しますね。
おい、松様。さっさと戻しなさい」
「扱いがひどい。(´;ω;`)」
パチン!(松が指を鳴らした音)
やっと、戻った!
なんか、数ヶ月経ったような気がするけど、気のせいか!
にしても、松、急すぎるでしょ。
うん?
なんで、松やユウさんを知っているかって?
話せば長くなるんだけど…。
簡単言えば、自分がまだ、幼い頃。
松が僕の夢でイタズラして、僕を泣かせたところに、ユウさんが松を蹴り飛ばして謝罪して、自分らの正体とかを説明してから、勉強や剣道部の相談に乗ってくれたりしていて知っている感じかな?
今更だけど、よくよく考えてみれば、自称神とその秘書と話すなんて、違和感しかなかったけど、おそらく、困惑させないために、ユウさんとかが違和感を無くす魔法をかけていたのかな?
まぁ、話を戻して。
さっきも言っていたように、この世界には、魔法があって、この学園では魔法を主軸として学んでいた。
そして、ついに!
僕は、試験に合格して、“自由生徒”なれた!
自由生徒について説明するには、学園そのものについて説明する必要があるね。
グレイス魔法魔術学園は、冒険者育成学園連盟を構成している学園が一つだ。
冒険者育成学園連盟は、国際自由連合という国際連合みたいな国際組織が、冒険者を育成するためや皆に質の高い教育を施す機関として設立された専門機関だ。
ちなみに、この世界の文明基準は、よくあるファンダジー物語の中世ヨーロッパとは違い、現代技術+魔法的要素が加わった文明だ。そのため、普通にビルはあるし、なんなら人工空中島まであるほど、元の世界よりも技術が発達している。
かくいう、この学園も、人工空中島の上に設立されているし。
そんな立派な学園には、2種類の生徒がいる。
“学園生徒”と“自由生徒”だ。
学園生徒とは、学園内で知識技能を身に着け、磨いている生徒。
自由生徒とは、試験に合格した人たちが、正規冒険者のように、学園の外、つまり世界中を旅して、依頼を受けたりして、経験を積み、学んでいる生徒。
正規冒険者とほぼ同じ扱いだけど、いくつか違うところがある。
例えば、自由生徒には、依頼や冒険エリアの制限がされていたり、冒険するなら、パーティー内には、最低一人、正規冒険者がいなければならない、などがある。
そして、十分な経験を積めば、学園から最終卒業試験が行われ、合格できれば、卒業して正規冒険者になれる。
そして、僕はある程度、魔法などの専門知識が頭の中に入っていたり、ポップちゃんの勉強の手助けとかがあって、無事に、自由生徒になれた。
そのため、冒険をするために学園を出る必要があるから、借りていた本を図書室に返却しようと図書室に向かっている最中だ。
「失礼しまーす」
と言って、貸出カウンターに向かっていると、オススメ本エリアに不思議な本があることに気づいた。
題名は、
「星の演奏?」
不思議な題名だ。
読んでみると、魔導書らしい。
簡単そうだったので、試しに、隅っこの方で、魔法を発動してみた。
そしたら、まるで、星のような様な色をした楽譜が空中に現れ、静かで落ち着いた曲が流れてきた。
しばらく経つと、曲は終わった。
キレイだった。
多分、旅とかの途中とかで、吟遊詩人が使っていた魔法だろう。
気に入った僕は、早歩きで、貸出カウンターへ向かい、本を返して、星の演奏という本を借りた。
これだから、魔法はやめられないんだよね。
そうして、図書室から出て、自分の部屋で荷物をまとめるために、寮へ繋がる廊下を歩いている時だった。
なんか、馬が全力疾走しているような音がした。
音の方角を向かって、見てみると、なんか、土煙が見える。
あれ、何?
そう思っていると。
「そこどいてーーー!」
という、女の声がした瞬間だった。
ピンク髪の長いツインテールをした女子が、ものすごい速さで、中に浮かんで、こっちに接近している!?
「はぁ!?」
思わず声だして、大急ぎで、避けようとしたが、間に合わず、衝突。
ドカン!
という、とても人から出なさそうな、トラックにひかれたような音を出して、僕は壁に飛ばされた。
ピンク髪の女子も僕にぶつかって、倒れている。
「いったぁ〜。ハッ!」
ピンク髪の女子は、起き上がって、大急ぎでこちらに向かってくる。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!不注意でした!
うわぁ!
全身、擦り傷だらけ!
本当にごめんなさい。今直します!
ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!」
めっちゃ慌てて、急いで回復魔法を僕にかけているが、全部、不発に終わっている…。
「落ち着いてください。
僕は大丈夫ですよ。ヒール」
そう言って僕は、自分と彼女に回復魔法をかけた。
「全部、不発…?
あ、私まで。
ありがとうございます!
そして、本当にごめんなさい!」
「いえ、こちらも、もっとはやく避ければよかったのに、避けれなかったので、ここはお互い様ということにしましょう。
しかし、あんなスピードどうやって出していたのですか?」
「それは、友達から教えてもらった風魔法の応用で、全身を風で飛ばしました」
「なんで?」
「それは、このレポートを大急ぎで提出するために…。あれ?」
そういって、彼女は後ろをみた。
風魔法らしきもので、あらゆる方向に飛び散ったレポートを。
「ギャァァァ!私のレポートがぁぁぁ!
急いで、集めないと!」
そういって、急いで集める彼女だが…、
「あぁぁぁ!風、待って!私の徹夜の結晶のレポートを飛ばさないで!」
…しょうがない。
「僕も集めるの手伝いますよ」
「うそ!ありがとう!」
そう言った彼女は、大急ぎでレポートを集める。
僕もレポートを集める。
そしてなんとか全部集めきって、彼女に渡そうとした時だった。
ここである事実に気づく。
「あのぉ。このレポートの、ここの魔法陣。間違っていますよ」
「ポェ?」
「ほら、ここ。ここだけじゃない。
そこも。こっちも!?」
目が点になった彼女だが、次の瞬間。
「嘘でしょ!」
そして、大急ぎで確認する彼女。
「待って。待って。待って。
ここが間違えているなら、ここの魔法式が破算する!
ヤバい!もう時間ないのに!」
そして、急に彼女は僕の手を掴み。
「お願い!手伝って!」
「はぁ!?」
「ぶつかっといて、悪いとは思っている!
けど、このままじゃ、試験に合格しても、留年しちゃう!
お願いします!その頭を貸してください!
留年するのは、嫌だぁ〜!」
そう言って、僕の肩を揺らす、涙目の彼女。
うっ。断りにくい…。
「はぁ。分かりましたよ」
「本当?ありがとう!
それじゃあ、図書室に急げぇ〜!」
こうして、僕は図書室に戻るのだった。




