表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

4 合流期待

悠真はどこに行ったんだよ...!颯太に行ってくると頼んだんだが大丈夫だろうか...あいつの性格上、この問題が起こった原因を探しているはずだ...となれば...最初の...!俺は怯えつつも息をのんで決心し、最初に訪れた教室に向かった。


「悠真ここかー!?」


俺は不気味な理科室に入る。そこには...壁に迫られている悠真と異様に近づいている女子生徒がいた。


「玲央先輩...!」


俺の予想は当たっていたが...喜ぶ暇が無かった。理科室の奥で口が震え『助けて』と目で訴える悠真が見える。しかし、悠真に近づいている女子生徒がわからない。


「千紘先輩...やめてください...」

「千紘!?」


悠真のかすかな声に俺はすぐに飛び出す。千紘あいつはもう感染していたはずだ...!


「僕らは、優花先輩と僕たちの同級生を千紘先輩達と探しに来ました」

「突然千紘が叫んだんだ」


やっぱりそうだ...!俺の記憶の限りあいつは感染してる...!しかしどうすればあいつの目を離すことが...試験管だ!俺は試験管を床に投げる。


「千紘...俺と勝負だ...!」

「邪魔が入ったわね...」


絶対に救ってやる! 俺は千紘に向かって走り出す。


「来ても無駄よ...」

「消えたっ!?」


突然俺の視界から消えた...?ありえない...。突然悠真がノートを見ながら口を開く。


「おかしい...どういうことなんだ...?」

「悠真、そのノートはどこから見つけたんだ?」

「理科室にありました。まだ1ページしかみていないんですよね...」

「じゃあ2ページ見てみないか?」

「いや待ってください...1ページのここ見てください...」


悠真がノートの右下を指さす。


「変異体が生まれる可能性がある?変異体ってなんだ?変態じゃなくて?」

「なにが変態なんすか」

「すまん」

「千紘先輩みたいな消える能力ってことじゃないですか?」


消える能力...?消える能力だったらテレポートとか透明化とか...?


「消える能力ってテレポートとか透明化じゃね?」

「そうですか...?でも自由にテレポートとか透明化できたら強すぎません?」

「俺がテレポートの能力もらって千紘で今の状況だったら俺らの背後にテレポートするよ」

「そっちの方が不意付けますしね...僕だったら逃げますよ?」

「こうやって話してる間に背後から来たりして?」

「冗談やめてくださいよ...」


俺が冗談交じりに話すと、突然後ろから小さい音が鳴る。後ろから気配がするような...俺は察した。


「なんですか今の音...?」

「悠真...俺嫌な予感するんだよね...」

「どういうことですか?」

「今さっき俺が言ったことが起きそうなんだよね...」

「玲央先輩がテレポートの能力で千紘先輩だったら僕らの背後にテレポートするですか...?」


その瞬間俺と悠真が前に吹き飛ぶ。


「ぐはっ!」

「ぐえっ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ