14 停電と時間
「停電...してる」
太陽はまだ沈んでいない。が、照明はいつも使うのが学校のルールともいえる。なのに今、人間の命綱とも言える電気が、消えた。
「先生たちは気づいてなかったんですか?」
「今も明るかったしな...電気つけなくていいやって思ってたんだが...」
「普通はそうですよね...」
普通はそうだ。当たり前だが、昼間には電気を付けない。また、仕事に集中していたから、時計を気にしていなかったのかもしれない。
「スマホとか、使えますか?ネットが無くても通信出来ると思うんですが...」
先生はそれを聞いて、慣れた手つきでポケットからスマホを出した。すると、先生の顔が段々曇っていく。
「...圏外になってる」
「圏外?」
スマホが使えない。助けも呼べない。完全に、隔離されている。さっき逸れた颯太達とも合流したい...。顎に手を当て、俺は思考を始めた。
「そういえば、いつから閉じ込められてたんですか?」
先生は自分の額に手を置き、数秒経ってから質問した颯人に言った。
「確か...2時間前か?」
今の時間帯が12時くらいだとすれば、10時からということになる。10時といったら一限目が終わって休み時間の間だ。
仮に誰かが閉じ込めたとするのなら、2限目に授業があった先生達が怪しくなる。じゃあこの場に居る先生達は怪しくないのか...?
「ん...?」
考えている間に、何かが引っかかった。これは単独犯なのか?単独犯に囚われて、複数犯の可能性があるのではないか?
「いや...それより何故こんな事を...」
時間は止まらず進む。一刻も早く、この事態を収拾する為に立ち向かうしかなかった。
天城、体力お化けだよな




