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短編小説どもの眠り場

言動と心が一致しないメスガキさん ~席替え編~

作者: 那須茄子

「(たった今席替えが終わった。クラスメイトが楽しく騒いでいる中、僕は対照的な思いで座っている)」



「うっわぁ。ちょ~最悪の席じゃん、これ

(えっ! 待って待って!! 千世 透(ちせ とおる)君じゃん!!!! 好きな人と隣同士になれる日が来るなんて~幸せ)」



「....(くそぉ! こいつ僕を見た瞬間、嫌味言ってきやがったんだけど!!!! それはこっちの台詞なんだよ、馬鹿野郎)」



「あ~あ。私運なさすぎじゃん

(神様ありがとうございます!)」



「....(望み通り、一番後ろの窓際の席を確保できたというのに──肝心の隣席が学校一のメスガキと評される、蓮菜 萌留(はすな める)に当たってしまった。

 メスガキと評されるだけあって、こいつはハイレベルな罵倒&煽り技術を誇っている。現に、そのナチュラルな罵倒&煽りで、心を挫かれた者は数知れず。下手したら、一生患うことになる心の病にかかるなんてことも..あるかもしれないな)」



「陰気臭~い~な! 明日から消臭剤持って来なくっちゃ。ちらっ

(透君とお話ししたい。あわよくば、親密になって付き合いたい!!!!!!)」




「(はぁ!? あ~もう怒った!! 文句の一つ言ってやる)

あ、あのさ蓮菜さん..!」



「なに?

(マジで話し掛けてくれたじゃん!? どうしよ何話す?? こんなことなら、事前に透君との会話デッキ作っとくんだったな~~)」



「......やっぱり何でもないです..

(あ、圧が強い)」




「ぷっ。ザコじゃん

(なにそれ! シュンとなっちゃって~~。あれかな? 声掛けようと思ったけど、勇気出なくてやめちゃった的な?? ぷっぷっ。透君ザコ可愛いな~!! も~無理しなくても、私がリードした上げるから♪)」



 

 

 



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