あの日から今日までの戯言
例えば……こことは違う世界線が存在して……
そこでの僕が惨めに生きていない世界があるのだろうか?
僕の好きな作品とかにも、そういう題材としたものがあるんだけどさ……
所詮僕みたいな雑魚が足掻いた所で未来どころか、今日も明日も変わりはしない。
世界は常に平常運転。
僕が今の自分に悔やもうが……過去の選択に後悔しようが……
それは、何にも影響しない。
所詮、それは戯言に過ぎない。
今の生き方を決めたのは紛れもなく自分だ。
そこに何もないのも僕の選択だ。
生きるのは辛いけど死にたい訳じゃないんだ。
言葉にするのは苦手だけど……伝えたくない訳じゃないんだ。
そんな仕事につけなくても……やりたくない訳じゃないんだ。
そんな僕の不器用な言葉を繋ぎ合わせて……
そんな拙い言葉を合わせた物語を作り出して……
誰に見てもらいたくて……
そんな反応が気になって耳を澄ますけど……
何一つ上手くいかなくて……
感情だけが膨れ上がって……
そうして掻き集めた言葉はどれも戯言だ。
そして、本当に探していたものが見つからなくて……
寄せ集めの言葉を繋いだ物語に満足して……
でも、世界は評価をしない……
そんな結末に悲観して……
投稿した作品に付く熱狂的なファンは、
いつだって一人だけで……
それはいつだって僕だったんだな。
自画自賛……あぁ……哀れだよ。
笑えよ……所詮は僕の痴れ言だ。
面白いと思って書いたんだ。
一瞬でも一つのワードだけでも……貴方に刺さるんじゃないかって書いていたんだ……
それが、僕の今日まで書いていたの戯言……
そんな僕でも必死で……必死に誰の気を引く言葉を必死に探していて……
例えば、ここにこんな戯言があれば何か変わるのか……
なんて、そんな期待をしているのか?
ふざけているのか? 焦っているのか? 必死なのか?
わかっているんだよ……
何万、何十万と要る此処から僕が選ばれることはない。
特別にはなれない。
僕の人生は所詮、戯言だ。
楽しんでもらいたくて……
伝えたくて……
僕が必死で繋ぎ合わせた言葉だ。
所詮、ファンは僕でも……
僕では無い誰かのために書いた作品だ……
いつか、それを伝えられるのが、
僕の使命だなんて……
例えばそんな戯言がそこにあるのなら……
少しでも誰かに伝わったのかな?
何者かになりたくて……ずっと溜め込んだ言葉を吐き出すこともできずに……
いったい僕は何を形に残せるのだろう。
僕は僕に何か残せたのだろうか……
足掻いた何かを残せたのだろうか。
誰かにその言葉を伝えられるのだろうか。
やりたくない事を続ける僕の姿がそこにある。
伝わらない言葉を綴る僕の姿がそこにある。
答えの無い問題に……
ただ、無駄に時間を割き……
僕は僕を戯言にする。
不器用に、不適切に……言葉を一つ一つ繋ぎ合わせていく。
意味も無く繋ぎ合わせた言葉は空回りで……
それでもそれはあの日から今日まで選び抜いた言葉の欠片で……
だから僕はその言葉に死ぬまで恥じていろ。
それがあの日から今日まで……お前が残した戯言だ。