2.クロスの宣告。
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「――ぜったいに嫌だ!」
「そう言わずに、闘ってくれよ!?」
日が頂点に昇り切る頃合い。
俺は普段あまり出向こうとしない森林ダンジョンへ、足を運んでいた。
理由というのも、よりいっそう洞窟型ダンジョンの下層へと向かうためだ。ポーションがあれば体力の回復や、傷の治療をするにも効率が良くなる。
そのための薬草を集めつつ、金も稼ぐつもりだったのだが……。
「頼む! この通りだ!!」
「嫌だって言ったら、嫌だって言ってんだろ!?」
このように、ダイスに張り付かれてしまっていた。
何度も決闘を断っているのに、うるさいのだ。こちらとしては、コイツと手合わせしたところで得るものは少ない。理由がないことに、わざわざ首を突っ込みたくはない。
「そもそも、お前は俺と戦って何がしたいんだ!?」
それに、ダイスの目的も不明確だった。
執拗に勝負にこだわるのも、まったく理解ができない。だが、
「ボクは、自分の力を証明しなければならないんだ!!」
「『自分の力を証明』する、だって……?」
その言葉だけは、琴線に触れた。
だから、訊ねるのだ。
「誰に証明するんだ?」――と。
彼の戦う理由の先になにがあるのか、と。
すると、ダイスは――。
「そ、それは……」
あからさまに動揺し、視線を落とした。
そして数秒の間を置いてから、意を決したように口にする。
「ボクの家が、騎士の家系だったからだ……!」
唇を噛んで、なにかを悔やむようにして。
彼の視線はゆっくりと、剣に刻まれた家紋に向いていた。
それを確認したことで俺はやっと、胸の中にあった違和感の正体に気付く。
「ふーん……?」
だから、目を伏せたままのダイスを見て言った。
「それなら、一度だけ戦ってやるよ」
「え……?」
すると彼は、驚いたように間の抜けた表情を浮かべる。
俺は一つため息をついてから、答えた。
「ただ、絶対に一度だけだ。それでもし、俺が勝ったら――」
そして、一つの条件を提示するのだ。
「その馬鹿げた考え、すぐに捨てろ」――と。
◆
――決闘は明日。
クロスと約束を交わし、ギルドで別れたダイスは一つ息をついた。
これで、また一つ目標に近付くことができるのだ。そう考え、安堵と同時に緊張感に満ちた心を確かめる。彼は採集した薬草をまとめて、宿に帰ってきた。
「しかし、彼はいったい……?」
そしてポーション作成の準備に入ったところで。
ふと、クロスに言われた約束を思い出した。
「……いいや。明日、ボクが勝ては良い。それだけだ」
彼の言葉の意図は、分からない。
それでも、自分が勝てさえすれば何も問題がない。
ダイスはそう考えながら、腰に携えた剣を外して家紋を見た。
「………………」
言葉はない。
ただ、確実に彼の緊張感は高まっていた。
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