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10/12

1.パーティー結成と、視線。

書いたので、出します。

ここから第2章です!

応援よろしくお願いいたします!!







「クロスくん。今日は採集に出かけないかい?」

「いいや。今日は――」




 ――決闘の日から、一週間が経過していた。

 あの後、俺とダイスはパーティーというものを組んだ。彼がポーションによる回復役を兼ねた前衛で、俺が魔法も使える前衛、というコンビである。

 珍しい組み合わせ、ともいえるかもしれない。

 明確な前衛後衛の概念がなく、互いに臨機応変に対応する戦闘スタイルだった。



「洞窟型ダンジョンで、どこまで行けるかを確認したいんだ」

「なるほど。たしかに……」



 同時に、ギルド屈指の剣士二人の組み合わせ。

 周囲の注目は、自然と集まっていた。

 そんなある日のこと。



「だから、今日はひとまず――ん?」

「ん、どうしたんだい」

「……あー、いや?」



 ふといつも以上に熱を帯びた視線を受けている気がして、思わず振り返った。しかしながら、そこには誰もいない。

 俺が首を傾げていると、ダイスが不思議そうに訊いてきた。

 だが、気のせいとしか答えようがない。



「気のせい、だよな……?」



 そう自分に言い聞かせた。

 でも、どこか釈然としない感覚が残る。

 かといって、そろそろダンジョンへ向かわなければならなかった。



 俺は後ろ髪を引かれる思いのまま。

 その場はひとまず、ダイスと共にギルドを後にしたのだった。



 








「あ、あの人がクロス・フリーダムさん……!」



 首を傾げながら歩くクロス。

 そんな彼を見つめる子供が一人、遥か後方にいた。

 その子は身の丈に合わない、大きなバッグを背負っている。




「アタシもいつか、あの人みたいになるんだ!」




 胸の前で、小さく拳を握りしめて。

 その子供はまるで影のように、クロスの後を追うのであった。



 




面白かった

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