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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
5章 エルフの里を救え ~豪快な女ブリキッドとの出会い~
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 ランドさんが仕切り直してケイスに問いかける。


「そ、それでケイス殿、リル様のお願いを叶えに来たというのはどういった事でしょうか?」


 ケイスは家の周りにいる人達にも聞こえる様に大きめの声で伝えていった。

 リルはエルフの皆に世界樹と共に滅んで欲しくないが、神獣は手を出せないし勢力が違いすぎる。

 エルフは派閥に分かれていて、まとまっている状態じゃないため何とかしたいとリルから聞いたと。

 エルフも世界樹も一緒に守る方法を考えて来た事を話す。


「な、なんとそんな方法が・・・。1年間も猶予があり、取り戻すのに手も貸して頂けるとは・・・世界樹を守れるなら抗戦派も問題はないでしょう。しかし、見ず知らずの我々に力を貸して頂いたり、そんな大事な魔法石まで使ってしまってよろしいでしょうか?」


「愛する妻のためなら何も問題はありません」


「素敵なご主人様じゃろぅ?ランドや」


 うっとりしながらしな垂れてくるリル。


「はい、リル様の旦那様は素晴らしいお方でいらっしゃいますね」


「そうじゃろそうじゃろ。童はこんな素敵なご主人様が大好きなのじゃ」


 そこでバン!と音がしてそちらを見ると怒り顔で立ち上がったブリギットが居た。


「勝手に話を進めてるんじゃねー!後からしゃしゃり出てきやがって!信用できるか!」


 ブリキッドに対してランドさんが怒りだす。


「ブリギット!我々を救ってくれようとしているリル様の旦那様に向かって何て口を聞いているのだ!」


「うるせー親父!アタイは認めないからな!ババァの旦那にこんな奴がなるなんて!」


 おや、エルフの事じゃなくてリルと結婚した事に怒っているのか?

 もしかして赤ん坊で召喚されてランドさんが育てのお父さんでリルを育ての母親だと慕っていて嫉妬しているのかも知れない。


「コロコロコロ。全くいつまでたっても変わらないのぅ。ブリギットは。ご主人様の素晴らしさがわからんのかのぅ」


「うるせー!おい!お前!アタイと決闘しろ!勝ったら認めてやる!エルフの移住と世界樹の守る方法も!アタイが勝ったらババァを置いて出ていけ!」


 ブリギットが言った言葉にランドさんが慌てだす。


「ブリギット!何を言っているのだ!お前は失礼にも程があるぞ!お前は勇者で強いのは当たり前だろ!そんな決闘を認める訳にはいかん!」


「ランドや。大丈夫じゃ~。全てご主人様に任せて置けば大丈夫なのじゃ~」


 えーー何でいきなり決闘しなきゃいけないの!?しかもリルは抱き着いてきて明らかにブリギットを挑発している。


「いい度胸じゃねーか!おい表へ出ろ!ぶっ殺してやるからな!」


 勝手に話を進めるなよ!

 何故か決闘をすることになってしまい、村の広場で戦うことになった。

 エルフの村の住人、ほぼ全てが観客の様な状態になっており円の様な形に広がり、リングを作っている。

 何故こうなった!


「安心しろ!流石にアタイはてめーの命まで取る気はねぇ!安心して死ね!ガルーダ召喚!」


 生かすのか殺すのかどっちだよ!絶対コイツ脳筋だろ!そしてガルーダと呼ばれる精霊が召喚される。


「おお!これが精霊魔法か。風の精霊っぽいな」


 初めて見る精霊魔法に驚くケイスに苛立ちを隠せないブリキッド。


「冷静じゃねぇか!もう謝ってもって許さねえからな!行くぞ!」


 ブリギットは弓を構えて放ち、ガルーダは風の刃を複数飛ばしてくる。

 早い!これは凄い弓の技量だ!英雄職として召喚されてこの世界で21年間も森の中にいたのは伊達じゃない!

 ケイスは距離が離れて開始されたので避けならがら少しずつ近づいて行く。


「てめぇ!舐めてんのか!ババァを召喚したなら魔法使いだろ!魔法を使いやがれ!」


 ブリギットは弓を連射し、ガルーダも風の刃を連射してくる。


「これは凄いな。弓の腕も相当なものだしガルーダによる別の角度から攻撃もある。そして何より手数が凄い」


 すいすい避けながらブリキッドに近づいて行くケイス。


「この野郎!くらいやがれ!トリプルアロー!」


 声に出したらどういう技かバレちゃうでしょ!脳筋過ぎだろ!

 弓を横に構えて三つの矢を弓で同時に放ってくる。

 もうブリギットまでの距離は5メートルまで来ている。

 しゃがんでトリプルアローを避けて一気に距離を詰めてボディに一発パンチを入れる。

 これで意識は刈り取ったはずだ。

 崩れ落ちて倒れるブリギットをそのまま支える。

 歓声が上げるエルフの民。


「おおおおおお!すごい!あのブリギットを魔法使いなのに素手で倒した!」


 歓声が上がる中、流石に女の子を地面に倒すのはかわいそうなのでお姫様抱っこをしてランドさんに問いかける。


「ランドさん、彼女を寝かせて休ませるところはありますか?」


「え、ええ。私の家の奥にベッドがございますのでそちらへ」


「わかりました」


 ケイスはブリギットを抱えたまま村長の家まで向かっていった。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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