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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
5章 エルフの里を救え ~豪快な女ブリキッドとの出会い~
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 イケオジエルフがリルに向かって笑顔で言う。


「おお!フェンリル様!再びお会いできて光栄です!急にいらっしゃらなくなったので村総出で探して心配しておりました」


「すまんのぅ、ランド。童は召喚されて人族のコースランデ王都におったのじゃ」


「フェ、フェンリル様を召喚!?もしかしてそちらの方が・・・」


 イケオジエルフがビックリした顔で言う。


「そうじゃ。童を召喚したご主人様はこちらの方じゃ」


「そ、そうですか。ではどうぞ、こちらにおかけになってください」


 全員で床のござに胡坐をかいて座りだす。

 ケイスは気配察知ができるので冷や汗を欠いていた。

 既に村長の家の周りに数百の反応がある。

 信仰する神が帰ってきたので当然と言えば当然なのだが・・・。


「ランドや。こちらのお方が童の召喚者でありお、お、おっとっとのケイス様じゃ。兎人族の子がだ、だ、旦那様のもう一人の妻でルルじゃ」


 おい!噛みすぎだろ!お菓子の名前みたいになっているぞ!


「なんと!フェンリル様の旦那さま!!召喚されただけでなくご結婚まで!!」


 すると家の周りにいる人達も物凄いざわざわしている。


「あの方がフェンリル様の旦那様だってよ!」


「まさか人族の方と神獣様がご結婚されるとは!」


 驚かれるのはわかっていたがここまで観客がいるのは想定外ではあるがケイスが自己紹介をする。


「私が妻であるフェンリルのリルの夫でありケイスと申します。宜しくお願い致します。この度リルと結婚を致しましたのでエルフの皆様へご挨拶に参りましたのと大事な妻であるリルのお願いを叶えに参りました」


「ルルです!ケイスさんの妻でっす!」


 手を挙げて嬉しそうに挨拶するルル。


「私がこの村の長をしているランドと申します。フェンリル様を宜しくお願いします」


 ワンちゃんがランドさんへ言う。


「ランドや。童はもうリルというのじゃ、ご主人様から頂いた大事な名前があるのじゃ」


「かしこまりました。リル様。おい!皆聞いたな!フェンリル様は今後リル様と呼べ!」


 ざわざわざわざわ聞こえてくる。


「ランドや。奥の部屋を借りていいかの?着替えて来たいのじゃ。ご主人様、服を背中に乗せて欲しいのじゃ」


「ああ、わかった」


 収納からリルの服を取り出して、リルの背中に乗せる。

 服を乗せてもランドさんは普通の顔をしているので人化を知っているのだな。

 しばらくして人化したリルが戻ってきてケイスの隣に座り腕を取って座りだす。


「待たせたのじゃ。あまりエルフ達には見せたことは無かったのじゃが、この姿でだ、旦那様と・・・い、い、一日中一緒にいるのじゃ」


 無駄な見栄を張るリルに家の周りが騒めき出す。


「あの美しい方がリル様の人の姿とはお美しい!」


「なんと神々しい!お似合いのお二人だ!」


 既に周りの気配反応は1000を超えていた。

 そして一人の女性が家に入ってきた。

 身長は145cm位、胸はBカップほど、黒髪で肩まで伸びており、前髪は眉の所で揃っている。

 中性的で可愛らしい顔つきをしており、美少女にも美少年にも見える。

 しかし頬に一本の傷跡があり、美少年よりに見えてしまう。

 惜しいー!80点!てかどう見ても日本人じゃん!この娘が召喚された勇者か。

 でも21年前に召喚されたと聞いたが・・・まさか赤ん坊で召喚されたのか?


「おう!ババァ!帰ってきていたのか。しかも人になってんじゃねーか」


 口が悪い!75点に減点!この子はリルの人型は見たことあるのだな。


「こら!ブリギット!リル様に向かってそんな口をきくんじゃない!」


 ランドさんが怒るがブリギットは笑い出す。


「ガッハッハッハ!どう考えてもババァはババァだろ!なんだよそのリルってよ!」


「相変わらずじゃのぅ。ブリギット。すまんのぅご主人様、昔から生意気な小娘でのぅ」


「ケッ!」


 ブリギットは奥にどかっと胡坐をかいて座って何故かケイスを睨んでいた。


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