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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
1章 森からの脱出
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8

 他にも試してみようとイメージを開始。

 某ロボットアニメで有名なビー〇シールド!

 薄青い透明な色、サイズは正方形の1辺1m位で〇~さんの攻撃をはじく想像して魔力を込めだす。

 先ほどの結界よりもかなり少ない魔力で『物理バリア』と響いて発動する。


「おおー」


 1辺1mの正方形で薄青色の透明なものが宙に浮いて出てくる。

 こちらも結界同様に自分は攻撃できるが反対側からは攻撃を受け付けない。

 これを任意の場所に出せたらすごいのだが・・・。


「待てよ。大きさが指定できるなら方角と高さを指定すれば出せるかも知れない。座標ってやつか」


 想像しながら発動すると思った通りに発動してくれた。


「すご!最高の支援魔法じゃん。仲間いないけど。方角を指定したから進んでいる方が南側と分かったのは収穫だな」


 自分で仲間がいないと言っておきながらボッチ寂しくなる。

 急に人が恋しくなり、妻と子供の笑顔が浮かんでまた泣き出す。

 啓介は日本という安全すぎるほどの所に住んでいた。

 そんな人間がこんな魔物だらけで場所もわからない所に放り込まれれば、いくら超人に生まれ変わったとしても情緒不安定になるのは当たり前である。

 泣き止んだのは夕日の色に気づいた時だ。


「ダメだ。行動しないと死んでしまう」


 涙を袖で拭いて寝床のために落ち葉をかき集め始める。

 集め終わった所で情緒不安定なこともあり、恐怖から先ほどよりも10倍以上大きな結界を作り5重結界にする。

 収納から木の枝を取り出して焚火の準備を始める。

 焚火の準備が終わり収納からレッドウルフ(仮)を取り出す。


「レッドウルフ。すまん。お前を食べさせてもらうよ」


 レッドウルフに語りかけた所で気づく。


「解体するためのナイフが無い」


 しかも現在進行形で首から血が出ている。


「血抜きしないと」


 血が凝固する前に血を抜いておかないと肉がまずくなるのである。

 魔法で高めの石台を2個作り、上に棒を置いて尻尾で結ぶ。

 尻尾が結ばれてぶら下がっている光景を見て気づく。


「え!死後硬直が始まってない。まさか収納って時間停止か?」


 素晴らしい発見である。

 後で試してみて正しければ、生活が非常に楽になるはずだ。


「とりあえず血抜きをしている間に、焚火と石ナイフ、焼肉は焚火の上に石の台を作るか。あ、あと石のコップだな」


 準備を開始する。

 準備が終わり血も止まっている事が確認して解体を始める。


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