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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
1章 森からの脱出
8/178

7

「寝床って魔法で作ればいいじゃん・・・。やっぱり人間焦るとだめだな。」


 異世界定番なら土や石の壁で囲むのだが、土だと確実に突破される。

 石は狼なら大丈夫そうな気がするけど〇~さんはサイズから突破する可能性が高い。

『硬化』を使いダイヤモンドの硬さにするには木の棒一本で魔力切れになりかけたので不可能。


「他の定番だと魔物除けだが、イメージが沸かない。蚊取り線香じゃダメだよなぁ」


 ふーむと顎に手を当てて考える。

 魔物から守る、魔物除け・・・。


「結界魔法か・・。これならイメージはしやすいからできるな。試してみよう」


 イメージするのは薄青い透明なドーム型。

 魔力切れが怖いので座っている自分がすっぽり入る程度の直径1mで高さが2mくらい。

 固さは〇~さんが殴っていても壊れていない想像する。

 魔力を込め始めると物足りなさが返ってくる。


「おおー行ける」


 少しずつ魔力を足したところ現在の収納よりも多い魔力で『範囲物理結界』と響き発動する。


「できた!」


 はしゃぐ!中身は40歳のおっさんである。

 硬度を確認するため木のこんで、突こうとするとすり抜ける。


「え!?ダメじゃん」


 ハイテンションから一気にローテーションへ。


「なんだよー」


 愚痴を言いながら結界の外に出て、入ろうとすると入れない。


「え!?」


 試しに思いっきり木のこんで叩いてみる。

 音はないが壊れずに硬いものを叩いた様な感触があり、手が痺れた。


「いって~~~!」


 手をぶらぶらさせながら涙目で結界を見てみると傷一つない状態を保っている。

 レッドウルフ(仮)の頭を爆散させた攻撃を見事に防いだ。


「これ・・・最強魔法じゃん・・・一方的に攻撃できるし!」


 攻撃力はないから最強魔法では無いのだが、そんな事も気にせずハイテンションになる。

 手が痛まない程度に回数を数えながら木のこんで同じ個所をガンガン殴りだす。

 8回殴った所でひびが入り12回目でパリンと音を立てて消滅した。


「ふむ。俺の攻撃力と〇~さんの攻撃力の違いがわからないから参考にはできないが、壊れる時に音が出るのはいいな。寝る時はサイズを少しずつ変えて多重結界で寝るか」


 しかし魔力消費に対してコスパが良すぎる気がするなと思う。

 他の魔法使いの魔力量を知らない啓介は後で後悔する事になるのは後の話ではあるが、そんなことを考えていた。


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