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王様にギルドへ行ってほしいと言われたのでダンジョンへ行く前に寄ってしまおうと思い、ギルドへ向かう。
向かっている途中に色々な人に声をかけられる。
「英雄様じゃないか!おはようございます!」
「ケイスさーーーん!こっちむいてくださいーーー!」
ううう、ローヌ計画が順調に進んでいる事がわかる。
手を振ったり軽くお辞儀をしたりはするが、ルルは全てにちゃんと答えている。
見回り中の兵士さんも通り過ぎる時にビシっと敬礼している。
ルルもビシっと敬礼している。
巨大な剣を持っているからなのかはわからないがルルは兵士さん達に大人気だ。
「わぁぁ!英雄様の頭にわんちゃんが乗っているよー!みてみてーママー!」
「キャンキャン!」
リルもパフォーマンスをしている。
「リルっていうのだよ、この犬あげようか?」
頭に乗っているリルがグルルルルと唸ってベシベシ頭を叩いてくる。
「リルちゃんって言うんだーかわいいーー!」
子供たちに大人気である。
そんな状態でやっとギルドに着いたが思った以上に時間がかかってしまった。
受付カウンターに向かい、空いている所で話しかける。
「すみません。ケイスと言います。王様からギルドへ向かうように言われて来たのですが、ギルド長はいらっしゃいますか?」
伺うと話しが通っていたのか受付のお姉さんがギルド長室に案内してくれた。
コンコンっとノックして「ケイス様がいらしてます」とお姉さんが言うと「入ってもらってくれ」と渋い声が聞こえてきた。
中へ入るとまさに冒険者でしたと言わんばかりに体がデカく、金髪オールバックの40歳くらいの人がいた。
「ケイスと申します。王様に言われてきました。こっちはルルで頭の上のペットはリルです」
「ルルです!」
ルルはぴょんっとして、リルが頭をベシベシしてくる。
「俺が、いや私がギルド長のガルフだ、です」
無理しすぎでしょ!王様は何を言ったのだろうか。
「あ、いつも通りにして頂いて大丈夫です。単なる一冒険者ですから」
ガルフさんはホッとした顔をして喋り出す。
「助かった。すまんな。王様が親友っていうから緊張してしまってな。あ、リル様の事は聞いているから大丈夫だぞ」
流石にリルの召喚は多数の人が見ていたから、そのうち漏れてしまうだろうし助かった。
「リル、大丈夫そうだから喋ってもいいよ」
「ご主人様、ひどいのじゃ!いきなりあげるとかペットとか童は神獣じゃぞ?」
「悪かったよ」
そのやり取りを見ていたガルフが笑い出す。
「ハッハッハッハ!王様には聞いていたが本当にフェンリル様なんだな。しかも神獣様を相手にペットとは豪快な奴だな」
「いえ珍獣です」「ひどいのじゃ!」ベシベシすんな!
「ハッハッハッハ!噂の英雄様にかかったらフェンリル様も形無しになっちまうとは、こりゃ本当に大英雄になっちまいそうだ。それで大暴走の件を話す前に王様からランク5のダンジョンへ頻繁に行っていると聞いたが何階層まで行っているんだ?」
「ケイスさんは特大英雄なのです!」
ルル、特大ってなんだよ!特盛牛丼みたいでなんか嫌だな。
素直に話していいのかな?珍獣が頭の上にいる時点で今更かと思い直して答える。
「3階層のボスまでは倒しています」
「な!お前さぁ。ちゃんと報告に来てくれよ。情報を集めてなるべく死者が出ないようにするのもギルドの仕事なんだぜ?」
確かに言われて見れば情報があれば死者が減るので悪い事をしたな。
「申し訳ないです。色々とバタバタしていたので失念していました」
「まぁ英雄騒ぎになるくらいだから色々と忙しいのは間違いなさそうだし、次からはちゃんと報告してくれよな。ランク5ダンジョンは行く奴が少ないから毎回じゃなくてもいいからよ。んで3階層ボスまでの話しを先に聞いていいか?」
「はい、構いません」
3階層ボスまでのフロアで出る敵やボスの情報をガルフさんに伝えていく。
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