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宿について値段を聞いて失敗した!と気がづいた。
「一泊一人銀貨1枚だよ。二人なら銀貨2枚ね」
ギルドで二人が個室で泊まれる宿と伝えたが風呂ありと伝えるのを忘れていたのだ。
今から別の宿を探しも面倒なので1泊くらいならいいか、と1泊分の料金を払う。
鍵を受け取り、部屋に向かう。
部屋に入った瞬間にハァとため息をついてしまう。
ダブルベットである。
ギルドのお姉さんは気を効かせてくれたのだろう。
獣人族はこの街では見かけることはなかったので、そういう関係なのだろうとオススメしてくれたのだ。
ルルを見るとやはりプルプルしていた。
夕方で1回襲われてしまうと寝る前も襲われるので10回戦とかあり得てしまう。
それは絶対避けたいのでルルに話しかける。
「ル、ルル、まずはごはん食べに行こうか」
「うーん、まだちょっと待てそうなのですけど、うーん」
ごはんと言っても食いつかないのはモードに入りかけている証拠だと焦りだす。
「でも、ほら、受付のお姉さんが食事も美味しいって言っていたじゃん」
「うーん、そうですね!美味しいごはんも食べたいですし、我慢すればするほど燃え上がりますからね!」
「よし!行こう!今すぐ行こう!」
考えが変わってしまう前にルルの手を引っ張りながら部屋を出ていくケイスは明日、絶対違う宿に泊まろうと心に誓う。
食事については流石王都!と思うほど普通に美味しかった。
この世界で初めて食事処で塩以外の調味料を使っている料理を食べて来て良かったと思う。
ルルもリスになりながら凄まじい速度食べて、既に4人前を注文していた。
そんなルルをかわいいなぁと思い、微笑みながら見ていた。
部屋へ戻った所でお風呂がないため、お湯と布で体を拭くしかない。
銅貨3枚でお湯と布を貸してくれるが、布はもちろん持っているし、お湯は魔法で出せるため、ケイスは早速準備をする。
準備が終わった所でルルに声をかけた。
「ルル、お風呂が無いから布でちゃんと体を拭くんだよ」
「はいです!あ!ケイスさん、せっかくだから拭きっこしませんか?」
まあ背中の拭きっこは定番だよな、と思いOKを出す。
「じゃあルルを先に拭いてあげるね」
「はいです!」
ルルは笑顔で答えて服を脱ぎ何故か床に座りだし、足を全開に開いて両手を揃えて突き出しこちらを向いている。
この変態ウサギには貞操観念という物が存在しないのか!
「ルル、何しているの?」
「拭きっこですよ?」プルプル
「背中を拭くから背中をこっちに向けて」
「拭きっこですよ?」プルプル
「いや、だから」
「拭きっこですよ?」プルプル
「背中を」
「もう!ケイスさんは本当に初心なのですね!可愛いのですからぁ!私から拭いてあげますね!」
布をもぎ取られる。
明らかに新しいプレイを試したいだけだ!こいつは。
布を持った瞬間、急に眼がハートになったルルが近づいてくる。
ルルから離れる様に後ずさるがすぐに背中に壁の感触が来てしまった。
「優しくするから安心してください!」
「まってーーーー!」
ケイスはレイプされた。
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