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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
8章 新装備と新たな仲間 ~縛られていたゼフィール~
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ケイスはパーティメンバーと2階層に降りる。

「デッドブラックオーガと赤いワニだね。後は人型のがいるけどなんだろう」

ケイスの言葉を聞いて大先生のリルが教えてくれる。

「人型で死霊系ならスケルトンだと思うのじゃ」

ルルがスケルトンと聞いて笑顔で懐かしい友人に会った様な顔をして言ってくる。

「スケルトンですかぁ。懐かしいですね!ケイスさん!骨さんは元気にしていますかねぇ」

リッチをブッ倒しておいて元気はないだろう。まぁ自滅であったが。

「確かに懐かしいね。ルルと初めて戦ったアンデッドだからね」

槍がカタカタ震える。

『あ、相棒!ス、スケルトンとは骨だけで動く奴か?』

『そうそう。でも1階層のグロテスクな奴よりはだいぶマシだよ』

『わ、わかった』

『無理そうならオリハルコンの硬度にした棍で戦うから無理しないでね』

『ありがとう。感謝する』

リルを先頭にしながらケイスは気配のする方向を伝えて進んで行くとデッドブラックオーガと赤いワニが出現する。

「童が注意を引くので攻撃は任せたのじゃ!」

リルが飛び出して行き、それにルルが続いて行く。

リルが注意を引いた魔物をルルとブリギットが倒して行く。

リルの後方からカタカタと音がしてきて曲がり角から5体程のスケルトンが現れる。

流石に数が多いためケイスはリルの後方にバリアを張って堰き止める。

『どう?あれは怖い?』

『うわ!あんなのどうやって動いているのだ・・・気持ち悪い』

『怖いのね。了解!胸当てになってね』

いつも無表情なジャンヌがうわ!という所を見てみたかったが槍の状態であり、勿体ない気分になるケイス。

オリハルコンの硬度にした棍を取り出してスケルトン達を薙ぎ払っていく。

「ケイスさん!骨さんは私の獲物ですよー!」

ルルは骨と言ったら自分の相手という固定概念あるようだ。ケイスの方に駆け出してくる。

「ルルや。先にこっちを倒してからにして欲しいのじゃ」

リルがケイスの方に駆け出して行ってしまったため、ルルに向かって懇願するがルルは猪突猛進型なのでケイスはルルとスイッチする。

全ての敵を倒してリルがルルに向かって質問する。

「ルルは何でスケルトンをそんなに倒したいのじゃ?」

「以前ケイスさんに任せて貰った骨さんと戦ったのですけどぉ。勝手に自分で燃え尽きちゃったのです!不完全燃焼です!」

ルルの説明で理解が出来ないリルにケイスが追加で説明をする。

「コースランデのランク5ダンジョンで出たリッチをルルに任せて戦わせたら、リッチは魔法反射の盾を装備したルルに何もできずに逃げまわったんだよ。最後は盾ごと破壊しようと最強魔法のフレアを放ってきたけど、跳ね返って自滅しちゃったからルルは不完全燃焼で骨に何かを感じているのかもね」

リルは納得する。

「なるほどのぅ。ルルはご主人様に言われた事は全ての物事に執着する性質があるから何となくわかるのじゃ」

ブリギットが笑い出す。

「巨大な剣を持ったルルちゃんに追いかけられたリッチは恐怖を感じただろうな!ガッハッハッハ」

「ひぃー!とか言っていたから間違いなく恐怖していたよ。ふははは!」

ゴーストより明らかに簡単に倒せるスケルトンだったため、2階層なのに虱潰しに回る事が出来た。

宝箱を3つ開けたて2つが呪われていたが、全て遺跡級装備で不満は残った状態だ。

しかしボスは明日にしようと思いケイスは皆に告げた。

「装備は外れちゃったし日が悪いかもね。もう6時だしボスは明日にしようか」

リルとブリギットが頷いて了承する。

「ケイスさん!この扉の奥から何かを感じるのです!今すぐ行きたいです!」

ケイスは元野生?の獣人だったルルの勘が何かを訴えているのかも知れないと思い言う。

「まぁボスだけだったらすぐ終わるし、明日は復活した2階層のボスをもう一回やってからでもいいか」

ルルはジャンプして喜ぶ。

「やったですー!ケイスさん!ありがとうございますですー!」

ケイスはリルとブリギットと笑いながら扉を開けたルルについて行く。

扉を開けた先にいた者が語りかけてくる。

「良く来た冒険者よ!待っていたぞ」

「あーーーー!骨さん遂に見つけたですー!」

そこには懐かしい友人に会った様に喜ぶルルと骨しかないのに顔が引きつったのが何故かわかってしまう程、一瞬で腰が引けて両手を前に突き出すリッチがいた。


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