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食事を終えてお風呂に入った後にケイスは部屋でジャンヌのメンテンナンスをしていた。
『いやー今回のダンジョンはちょっと怖いな。ジャンヌで斬りかかってごめんな』
ジャンヌを拭きながら念話をする。
『き、気にするな。我は相棒の武器だからな・・・』
『本当にジャンヌで斬りかかっても大丈夫か?ザコならジャンヌを使わないで済むがボスで出てきたらジャンヌを使わなければならない可能性があるからな』
『・・・・・・』
『ジャンヌ?』
『・・・・・・怖い』
『そうか。仕方ないよ』
『か、科学で証明できない物は怖いのだ・・・』
『なるほど。3人は大丈夫で俺がダメなのはそういう所があるからかも知れないな』
『相棒。今日は頼みがある・・・。情けない話だが収納に仕舞わないで欲しい・・・あの中は常に真っ暗なのだ・・・』
『あー・・・そうなのか。ごめんね。いつも気が回らないで・・・。でも外に出していたら見えちゃうじゃ・・・』
『ああ。一昨日も申し訳ないが見えていた・・・』
『あ・・・そういえばメンテナンス中にエリさんが来てジャンヌを壁に立てかけたままだった。ジャンヌ、助けられたんじゃ・・・』
『す、すまない。我は小さい頃から将軍であった父に戦闘や科学以外は全く教えられていない。男女の事は全く知らないのだ・・・。初めて見たのでそういう物かと・・・』
ジャンヌが槍のままカタカタ震え出す。
『いや・・・。あれは逆だったら完全に強姦だよ・・・。でもジャンヌの事が知られずに済んだから助けなくて良かったかもね』
メンテナンスが終わったので槍を立てかけて布だけ収納に仕舞う。
ガチャっと性獣が入ってくる。
「ケイスさん!来ちゃいましたー!今日もいーーっパコパコしましょうね!」
変態がいっぱいを略称しながら言ってくる。
「ルル。ノック位しようよ。もし俺が着替えていて裸だったりしたらどうするんだよ」
「襲うだけですぅ!」
駄目だこいつは・・・。
扉をノックする音がして「童じゃ」といってきたので「いいよ」という。
「なんじゃ相変わらずルルは早いのぅ。今日は巻き込まないでおくれよ」
「我慢が出来たら巻き込みませんよぉ」
このウサギさんの我慢は信用が出来ない・・・ケイスがジャンヌの事もあるので話をする。
「えーとちょっとお願いがあってさ・・・ジャンヌは事情があって収納に仕舞って欲しくないみたいなんだ・・・だからえっとその・・・」
ジャンヌが槍からピカっと人化して言う。
「リルとルル。済まない。科学で証明されていないゴーストが苦手で、収納内は暗いから・・・本当に済まない」
おお!ジャンヌがこんな事言うとは思わなかった!
「なんじゃ?ジャンヌもご主人様と一緒でゴーストが苦手なのか?可愛い所もあるんじゃのぅ。コロコロコロ」
ケイスは何で怖くないのか理解できない。
「あんなの普通怖いって!壁から血まみれの顔が半分だけ出てきたりするんだぞ?」
「血まみれ何て見慣れているじゃろうに」
くーー!なんだろう!このわかって貰えないもどかしさ!
ここで変態兎さんが爆弾発言をする。
「そうなのですかぁ。同じ部屋にいるなら見る事になりますしぃ。じゃあジャンヌちゃんも一緒にケイスさんとエッチしますか?」
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