表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
8章 新装備と新たな仲間 ~縛られていたゼフィール~
170/178

169

 30分程の戦いだったがいつも通り心配性のリルが駆け寄って来た。


「ご、ご主人様、痛い所はないか?毒は大丈夫じゃったか?そ、そうじゃ神のしずくを・・・」


「リル、大丈夫だよ。ありがとう。ちょっと危ない所もあったけど無事に倒す事が出来たよ」


 ブリキッドが驚いて言う。


「ケ、ケイス様でも危ない所があったなんて・・・アタイ達は参加しなくて良かったな」


「そうかも知れない。正直スピードが速すぎて石弾を放ち過ぎたし、初めて全力で戦ったから森が大変な事になっちゃったよ・・・」


 ルルがピョンとしながら言う。


「ケイスさんは英雄であり、すけこましで破壊王なのですぅ!」


 それ褒めてねーだろ!すけこまし破壊王って何かヤバい奴にしか聞こえないぞ!


「おっちゃん。倒してきた巨大弾丸蟻の素材はいりますか?結構硬い甲殻だったと思います。ランク5上位が恐らく暴走でランク5を大幅に超えた魔物でした」


「な!なんじゃそりゃ!見せてくれ!」


 おっちゃんが驚きつつも興味津々な様なので足の部分だけ収納から出して見せてみる。


「こ、コイツはぁ・・・すげぇな。弾力がある癖にドラゴンの鱗よりも比較にならない程にかてぇぞ」


 これは嬉しい!ケイスは武器と一緒に仲間の防具を強化かもと喜ぶ。


「おお!これで仲間の胸当てなどの部分的な防具を強化はできそうですか?」


「ああ、問題なくできるぞ」


「助かります。出したいのですが大きすぎるので、今工房にある素材を全部片づけてから出しますね」


 先ほど投げ込んだ死者の森の魔物を皆で手分けして解体して片づける。


「おっちゃん、全長30mくらいある蟻で尻尾の針には強烈な痛みが走る毒針があるので気を付けてください」


「ああ。わかった」


 巨大弾丸蟻を出して皆でおっちゃんの言われた通りに解体していく。


「こりゃー・・・硬すぎて俺以外の鍛冶師には無理かも知れねぇな。全員の部分的な防具を作ればいいか?」


 おっちゃんが作って欲しい部位を聞いてきたので俺以外のメンバーのを作って貰う事にする。

 リルはおっちゃんに追加注文をし出す。


「ベルベウスや。童は狼に変身する事がたまにじゃがあるから、付け外しをしやすい様にして欲しいのじゃ」


「なるほどな。わかった。後、リル様の胸はでけぇから少しサイズを測らせろ」


「な!童の胸に触れて良いのはご主人様だけじゃ!」


「それじゃ測れねーだろが!無茶言うんじゃねぇよ!」


「童の胸が触りたいからと言う口実じゃろ!」


「男だから美人の胸を触りてーのは間違いねーが今回はちげーだろ!」


「本性を現しおったな!ベルベウス!あの世に送ってくれるわ!」


 リルが雷の特級魔法を唱え始める。

 ゴチーン!


「いったーーーーーいのじゃ!ご、ご主人様、恋人の胸を触ろうとしている不埒者を懲らしめるだけなのじゃ!ぁぁき、気持ちぃぃのじゃ」


 ケイスはリル羽交い締めにしておっちゃんに言う。


「おっちゃん、サッサと測ってください・・・。測る目的だから触っても大丈夫です」


「お、おう。触ったら後で殺されそうだからなるべく触らない様に測るわ・・・」


 バタバタ暴れるリルを何とか測り終えた頃には夕方になっていたので一旦、城に戻って明日から死者の森にあるダンジョン攻略をする事にした。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

今後も読みたい!楽しい!と思って頂けたら是非、ブックマークや下にある☆に評価を入れて頂けると嬉しいです。

励みになりますので宜しくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
良かったらポチリと投票をお願いします。 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ