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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
8章 新装備と新たな仲間 ~縛られていたゼフィール~
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 ケイスは気づかれない様に上空から近寄って行き、開幕で石弾(小)を放つ。

 ダンジョンへの入り口が崩壊したら困るので、まずは動いて貰ってから巨大弾丸蟻をバリアで囲んで動きを封じる策を取る。

 巨大弾丸蟻は迫る石弾に途中で気が付いたのか木をなぎ倒しながら物凄いスピードで走り始める。


「やはり俺一人で戦って正解だな。俺とルルじゃないとあの速度は無理だ」


 石弾(小)を避けて木々をなぎ倒しながら走り回る巨大弾丸蟻へ石弾(大)を連発しながら進行方向を誘導して張れる最大の硬さのバリアを囲むように発生させて、行き場を無くさせる。


「これでどうだ!」


 バリアに突進する巨大弾丸蟻は激突する時に巨大な口でバリアに噛みつく!

 パリンっという音がしてバリアを破壊して更に走り回る巨大弾丸蟻。


「ハハハ!ドラゴンの尻尾のフルスイングを想像したが無理か・・・化け物すぎるだろ」


 安全圏にいなかったら必死になるだろうなと思いながらつい笑ってしまう。

 そして巨大弾丸蟻はケイスの方面に走って来て上空20m付近に飛んでいたケイスに向けて逆立ちの様な体制を取り、尻尾に付いた毒針で刺そうとしてきた!


「うお!あぶな!」


 油断していたのでギリギリ避けられたケイスは冷や汗を欠きながら40mくらいまで一旦上昇する。


「ここまでの高さに上がっちゃうとジャンヌは届かないし石弾も避けられる。やはりバリアで囲んで近づくしかないが困ったな」


 既に超高速で走り回る巨大弾丸蟻とケイスの石弾のせいで森が酷い事になっている。

 しかし、しばらく観察していると巨大弾丸蟻が動いている範囲がダンジョンから500m位の場所を動き回っているようだ。


「帰巣本能というか古巣の匂いが感知できる範囲が500mって訳だな。知識が役に立ったな」


 動きがわかってしまえば先回りして石弾(大)で誘導しながら巨大弾丸蟻に嚙み砕かれないイメージしてバリア張れば捕らえる事が可能だ。

 500m付近で折り返そうとした所を石弾(大)で進行方向を限定させて、バリアで先に囲んだ所で誘い込み巨大弾丸蟻はバリアに噛みついたが壊れない!良し捕らえた!

 巨大弾丸蟻は必死に嚙みついているがバリア壊れないため、もがいている。

 ケイスがジャンヌで真っ二つしようと高速落下して近づいて行くと、巨大弾丸蟻は毒針でバリアを突き刺した。

 パリン!という音が聞こえてバリアが壊れる。


「嘘だろ!?マジかよ!」


 かなり高速で近づいてしまったため、このままだと避けきれない可能性がある。

 どうすればいいか並列思考で必死に処理をする。

 並列思考で判断したケイスは蟻と自分の間に巨大弾丸蟻の毒針に刺されても耐えられるイメージをした魔法と物理に対応するバリアを一瞬の判断で張る。

 物理だけだと毒が貫通して飛んでくる可能性があるので魔法バリア張った事が功を奏した。

 巨大弾丸蟻は最初から毒針で刺そうとしてきたがバリアに弾かれてひっくり返った様な体勢になった。


「ここしかない!ジャンヌ刃を伸ばせ!」


『承知した』


 高速でバリア近くまで近づき、30mまで伸びたジャンヌの刃を上から下へ巨大弾丸蟻に向けて振り下ろす!

 巨大弾丸蟻に刃は吸い込まれて行き、刃が地面と平行になったことを確認して槍を止める。

 巨大弾丸蟻は真っ二つにズレて行きドシーン!と大きな音がしてからしばらくピクピクと動いていたが、やがて沈黙した。


「ふぅ。間違いなく今までで最強の敵だったな・・・」


『ああ、帰巣本能が無くコイツが3000年前に開発されて複数いたら人類は滅亡していたかもしれないな』


 回りを見渡すとダンジョンから半径500mは巨大弾丸蟻が走り回り、木々のほとんどなぎ倒されていた。そしてケイスの石弾でクレータも大量にできていた。


「ああ、やらかしてしまった感じが半端じゃない・・・女神様、自然破壊をしてしまい、ごめんなさい」


 謝罪を口にしながら巨大弾丸蟻を収納にしまい、ダンジョンへ一旦入っておっちゃんの鍛冶場へ転移するケイスであった。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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