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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
8章 新装備と新たな仲間 ~縛られていたゼフィール~
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 ケイスは匂いを感知されない様に急いで結界を張る。

 ケイスの記憶が正しければ蟻は目が悪く匂いで探知しているという知識を持っていたためだ。


「ご主人様、あれはそんなに強いのか?ドラゴンでも瞬殺できるご主人様なら楽勝じゃろ?」


 リルはケイスが最強だと思っているから何故、慎重になったから理解できないのであろう。


「神闘法なら行けるか?いや、わからないな。ジャンヌの発展した文明なら知っていると思うが巨大化したら昆虫が最強と俺の世界では言われていたが斬れそうか?」


 一旦人化してジャンヌが周りにわかる様にいう。


「確かに相棒の言う通り昆虫が巨大化したら最強になるという説は言われていた。そのため、巨大な昆虫を法王国が開発しているという話しを聞いたことがある。しかしあそこまで大きくなかったはずだ。斬れるのは間違いないが昆虫は生命力が高いため確実に頭から胴体まで真っ二つにしないと殺せないとは思う」


 ジャンヌが教えてくれる。


「そ、そうか。という事は400年前にランク5ダンジョンの大暴走で5階層のボスがパワーアップして出てきたのがアイツか・・・」


 ランク5上位が大暴走でパワーアップしたならランク6じゃないか?下手するとランク7とかもあり得るのでは・・・。


「ケイス様?ド、ドラゴンより強いのか?」


 ブリキッドがびっくりして聞いてくる。


「周りの被害を気にせずに空をずっと飛んで炎を吐き続けられるなら、時間をかければ流石にドラゴン勝つと思うが、地上戦ならあの蟻が噛んだら致命傷、毒針で刺せば激痛が走ってドラゴンもショックで即死する可能性がある」


 ケイスが知っている3センチのパラポネラに毒針で刺されると拳銃に撃たれたのと同様な痛みが走るのに3000倍の30mともなれば想像が付かない。


「恐らく走る速度もドラゴンの非じゃないと思うから一発で殺せるかわからん」


 続けてケイスが言うとブリキッドが青い顔をしている。


「蟻さんは最強なのですね!すごいです!」


 何故かわくわくしながら言うルル。


「あー同じサイズならシャコが最強って言われていたけど、あれは海にいるしな」


 無駄に知識があるケイス。


「ご主人様、そういえば飛行は使えるようになったのか?それであれば飛びながら炎の魔法を使い続ければ勝てるのじゃ」


 ハっと飛行の存在を思い出すケイス。


「そうか!飛行か!使える様になったが大規模魔法は森が大変な事になりそうなんだよな・・・。飛んで何とかジャンヌで斬るのと石弾を続けるしかないか・・・」


 おそらくこのパーティなら挑んでも負ける事はないとは思うが、下手なリスクを負うのは辞めるべきでだ。

 正直、蟻の中で最強のパラポネラがあのサイズになったらスピードとパワーが想像付かないので、一人で飛行を使って安全策を取るべきだと考える。

 ルルは既にケイスに匹敵する速度で動けるが、俺とルルより速度で劣るタンクのリルや後衛のブリキッドは即死ダメージを持っている敵は危険すぎる。

 ケイスはバリアを張れるが見た事がある物などの威力の物しかバリアを張る事が出来ない。

 むしろ強烈な攻撃ができるコイツと戦えるのはラッキーだと思った。


「皆は納得しないかも知れないが安全策を取って、おっちゃんの鍛冶場まで3人は戻ってもらって俺一人で飛行を使って挑もうと思うがいいか?」


 3人は頷いてから言う。


「童は構わないのじゃ。今聞いた話ではタンク殺しってことじゃろうし、童に取って天敵の様なものじゃ」


「私はちょっと戦ってみたいですがケイスさんが言う事には従いますです!」


「アタイもケイス様に次ぐ最強生物と戦ってみたかったけど、ケイス様に危険を感知させるほどの相手だと、流石に安全策を取った方がいいのはわかるよ」


 3人とも納得してくれてよかった。


「ありがとう。お前たちの一人でも死んでしまったら俺は狂うかも知れないから助かるよ」


 笑顔で言い転移の魔法を出しておっちゃんの鍛冶場へ繋げたが、赤い顔をしながらキスをしろとせがむ3人にキスをして送り出す。


「さて、初めて全力で戦う相手だ。大被害は出せないから飛行で相手するが許してくれよ」


 ケイスは呟きながら巨大弾丸蟻を見据えて飛行し始める。


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