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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
8章 新装備と新たな仲間 ~縛られていたゼフィール~
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 おっちゃんと話が付いたケイスは転移の話をして、次からは店の奥にある鍛冶場にお邪魔する許可も頂いた。

 次は死者の森にあるランク5ダンジョンへ行くためにベルベウスの鍛冶場から転移することにした。


「えっと今から死者の森の中央付近にあった大きめの岩へ転移門を出すけど、魔物が転移門に入って来れない様に小さめに出す。本当に激戦区だからまず俺が中に行って良いよと声をかけるまで待っていてもらっていい?」


 おっちゃんがびっくりして声をかけてくる。


「おいおいおいおい!俺の店を死者の森に繋げるとか勘弁してくれよ!本当に大丈夫なのか?」


「俺は死者の森を横断して来ましたし、それからも更に強くなっているので大丈夫ですよ。むしろ素材とかいります?」


「え?死者の森の素材か?」


 おっちゃんは急に興味が湧いた様だ。


「ええ、そうですよ」


「それを先に言えよ!くれ!早く転移門を出してくれ!」


 いきなりワクワクし出すおっちゃんが本当に鍛冶バカすぎて笑える。


「じゃあ近くにいる魔物を全部倒したら転移門を広げて全てここに投げ込んだ後に閉じますね」


「ああ!わかった!」


 そしてケイスは小さめの転移を出してかがみながら中に入っていく。

 やはり魔物が大量にいるため次々と殴り殺していく。転移門の向こうにはグシャ!バキ!ベシャ!という何かが潰れる様な音が1分ぐらい続いた様にしか聞こえていないだろう。

 おっちゃんはケイスの強さを見た事が無いため、焦って言っているのだろう。


「お、おい!兄ちゃんは本当に大丈夫なのか?」


 ルルが元気よく答えている様だ。


「おじちゃん!ケイスさんは最強なので大丈夫ですよ!」


 しばらくバサ!という何か重いものを置く音が続いた後に転移門が広がる。


「皆、中に入っていいよ。おっちゃんの店に入れるの手伝ってくれ」


 ケイスのは中に向かって声をかける。

 そして3人が中に入って来た後に店の中へ巨大な魔物をガンガン投げ込んでいく。

 死者の森の中央付近にいる魔物はランク4上位からランク5下位までだ。

 そんな巨大な物がどんどん店に放り込まれていく。

 おっちゃんはとんでもないことを言ってしまったと後悔し始めたようだ。


「お!おい!まだあるのか!?これ以上は処理しきれないし妻に何て言えばいいんだ!」


「あー!そうですよね・・・じゃあダンジョンを見つけて中を確認した後に戻ってくるので俺も一緒に解体します・・・。申し訳ないけどちょっと解体しながら待っていてもらっていいですか?」


「わ、わかった!早めに頼むぞ!妻に見つかったら大騒ぎになっちまう!」


 こうして無事に死者の森に転移した後に、ベルベウスは後悔しながら必死に解体作業を始めた。


「さてジャンヌ、位置はどっち側かな?」


 槍になっているジャンヌに確認する。


『ここからだと西へ少し行ったところに反応がある』


「ありがとう、じゃあ皆で警戒しながら進んで行こう」


 ケイスはメンバーにトリプルブーストをかけて死者の森を西へ移動し始める。

 そして大量に襲い掛かってくる懐かしの大きめの赤い狼や〇ーさん、一つ目の黒い鬼みたいなデッドブラックオーガと名前が付いているらしい。

 そして15mくらいあるデッドパーブルコングや1匹だけレッサーグリーンドラゴンも来た。

 大きな赤いワニや大きな赤いクモなど赤い様々な昆虫もいて進むたびに襲いかかってくる。

 1時間ほど少し進んだ所でジャンヌが念話で言う。


『後少しで反応の所に着く』


「おお!わかった。ありがとう」


 そのまま少し進み始めると600m先に気配反応で大きな虫の様な形がいる。


「600m先になにやら巨大な虫の様な反応がする。皆、警戒しながら進むぞ」


 そして音を立てずに徐々に近づいて行くケイスパーティ、ケイスはダンジョンの入り口に陣取る敵を見て一旦全員に停止する合図を送る。


「おいおい、あれはヤバすぎるだろ・・・。弾丸蟻とか洒落にならん。噛まれたり毒針で刺されたら即死だぞ・・・」


 そこにいたの昆虫は体長30mほどありそうな最強と言われる種類の蟻、弾丸蟻と呼ばれる真っ赤な巨大なパラポネラがいた。


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