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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
8章 新装備と新たな仲間 ~縛られていたゼフィール~
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 アキオに残虐覇王の鎧を渡した後にケイスパーティはローヌ商会から、ルルと出会ったソードグランスの最初に訪れた街の近くの森に転移した。

 もちろんドワーフのおっちゃんに会いにいくためだ。

 ドワーフのおっちゃんを驚かせるためにジャンヌには槍に戻ってもらっている。


「ドワーフのおっちゃんがドワーフの国へ戻っていないといいんだがな」


「おじちゃんなら大丈夫です!ぜーったいいますよ!」


 ルルもドワーフのおっちゃんに会えるのが嬉しいのかピョンっと跳ねている。

 街に入る際には門番さんにギルドカードを全員で見せれば簡単に入る事が出来た。

 そしてドワーフのおっちゃんのお店はやはりやっていた!良かった!と安心のホッと一息がを出しながらお店に入る。


「おう。いら・・・おいおい!兄ちゃんと嬢ちゃん!それに・・他にもやらた美人が二人もいるじゃねぇか・・・兄ちゃんはすけこましだったのかよ」


 もうどこ行っても言われるなこれ・・・。


「えっと成り行きで・・・」


 おっちゃんはニヤリとしながら聞いてくる。


「ほぉ、そんな美人が落ちている道があるなら教えて欲しいな!まぁカミさんにぶっ殺されちまうから行けねぇけどな!ワッハッハッハ!」


「へぇおっちゃん結婚していたんだ!」


「おう!この街にある砂漠のオアシスって飯処で店長兼料理人をしているぜ!飯はまずいけどよ!ワッハッハッハ!」


 何という因果だ!最初にルルと入った店じゃないか!


「そ、そうだったのですね・・。ルルと行ったことありますよ」


「美味しかったですよ!また行きましょうね!」


 ピョンと跳ねるルル!可愛いけど行きたくない!


「嬢ちゃんあの飯がうめーって食えるのはずげぇな!塩しか使ってねぇからマズイはずなのにな!ワッハッハッハ!」


 驚いた顔をしてから笑い出すおっちゃんに今回の訪れた理由を説明する。


「えっと、今日はおっちゃんに仕事の依頼をしたくて来たのですが、ルルの装備を新しくしたくて素材も込みで持ってきたのですがお願いできますか?」


「何?あの剣を持ってってから2か月も経ってねぇだろ?もう壊れちまったのか?」


「いえ。ルルの成長度合いが凄まじいのと今後の激戦に備えてもっと良い装備にしてあげたくて・・・」


 普通ではあり得ない成長速度なのでおっちゃんが驚くのも無理はないだろう。


「おい?あの装備でも嬢ちゃんには足りねーのか?どんな奴を相手にしやがるんだ・・・」

 ルルがおっちゃんとドラゴン殺しの剣だからドラゴンの話しをしたかったのだろうな。嬉しそうに喋り出す。


「おじちゃん!この剣でドラゴンぶっ殺しましたよ!」


「マジでレッサーグリーンドラゴンをぶっ殺したのか!?ワッハッハッハ!」


「はい!30mくらいの緑色のドラゴンです!首をスパーンっと落としてやりました!」


 ジャンプしながら拳を上に掲げて可愛く言うルルだが内容は全然可愛くない。


「は?30m?それはレッサーじゃなくてグリーンドラゴンじゃねぇか!嬢ちゃんマジかよ・・・」


 笑いから一点して驚愕している顔に変化しているおっちゃんにルルは剣を渡す。

 おっちゃんが剣をしばらく凝視していたが口を開く。


「・・・おい。おめぇら何者だ・・・いや、それはいいか。たった一カ月半程度でここまで使い込んだ剣は初めて見るな・・・しかも使い手のパワーに負けてやがる。このまま使うと壊れるな」


 流石はおっちゃんだ・・・ちょっと見ただけでわかるとは期待以上の人だ。


「そ、それで作ってもらえますか?材料は持ってきました」


 大きなオリハルコンのインゴット2個と属性インゴットと以前ドラゴン祭りで出た騎士王の剣を出す。


 騎士王の剣:伝説級 フィジカル2倍 騎士王となった勇者が愛用していた剣。素材:オリハルコン


「出来ればこの剣に付いているフィジカル2倍を混ぜられないかと思って持ってきました」


 ドワーフのおっちゃんが素材を見てびっくりする。


「お、おい!?俺が渡したのは遺跡級だぞ?伝説級の武器を混ぜろって言うのかよ!」


 見ただけで伝説級の武器とわかるおっちゃんは凄い。


「おっちゃんならできるんじゃないかと思って・・・」


「クックック・・・。ワッハッハッハ!」


 いきなり爆笑し始めたおっちゃんを驚いて見ているケイス一向。


「ワッハッハッハ!いやーすまん。笑った笑った。こんなスゲー剣士がいるんだ・・・。今のより・・・いや、俺の人生の最高傑作を作ってやるよ!約束してもらう条件はあるがな」


 ニヤリと笑いながら言うおっちゃん。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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