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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
8章 新装備と新たな仲間 ~縛られていたゼフィール~
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 ジャンヌがしばらく無言で静止していたが胸当てに戻ってもらい、アキオを追いかけるケイス。

 侍女さんや門番さんが言うには外に飛び出して行ったと聞けた。

 外は流石に探すのがちょっと面倒だなと思っていたが王城の敷地を超えて貴族街に入ったところでアキオを見つけた。

 あれ?着ている服が変わっているけど外着に着替えたのかな?


「アキオ!ちょっと待ってくれ!?」


 アキオに声をかけるケイス。

 アキオはキョロキョロし出し、こちらを向いたタイミングで再び声をかけたケイスにアキオは少し驚いた顔をして止まったので近づいて声かけるケイス。


「アキオ。さっきはメンバーがごめんな。流石にびっくりしたと思うけど、あれには理由がちゃんとあってだな。ちょっと大きな声では言えないから耳を貸してくれ」


「え?えっと・・・わかった・・わかりました」


 アキオの耳もとで性能をそのままで呪いだけを消せる事を教えるケイス。


「そ・・・そんなことが・・・なんてことだ・・・」


 なんか驚き方がおかしいなと思ったがアキオだし、そんな物か?と思ったケイスにアキオは再び声をかけてくる。


「わ、わかりました。ですが少し買い物をしている途中なので後で戻ります」


「うん。わかった。じゃあ先に王城に戻っているから戻ったら声をかけてくれ」


「わかりました」


 王都の入り口の方へ歩いて行ったアキオを見てケイスはジャンヌと念話で会話する。


『なんかアキオが変だったな』


『うむ。少し虐めすぎて精神が病んだかも知れないな』


『もう辞めてあげてね・・・』


『・・・できる限り善処する』


 ケイスは王城へ戻り残虐覇王の鎧の呪いを解いて収納に収めてから、全員でケイスの部屋に戻る。

 リーンハルトが興奮したように言う。


「しかし、聞いてはいたが本当に呪いの効果だけ消す事が出来るとは驚きだ」


「そうですね・・・。初めて出来た時も驚きましたが今回で頂いた鎧は正直、世界最強の鎧に変貌を遂げましたね。この魔法の有効性を改めて感じましたよ」


 リーンハルトは強く頷いた後に困った顔をしながら言ってくる。


「ああ、間違いなく現状で確認されている鎧の中で最強だと思う。それをアキオ殿にくれると言うのだから正直・・・借りが増えただけなのだが・・・そしてさっきローヌと商談したのだが、本当に買い集める呪いの装備の金貨だけでいいのか?半額以下になってしまうのだが・・・」


「ええ。構いませんよ。普段、我々は城でご厄介になっていますし、我々の存在が大きく出回らないのは王城に居させてもらっている事もあります。それに戦争が始まれば勇者パーティーは矢面に立ちますしね」


「うーむ・・・。借りてばかりで申し訳ないが戦争が無事に終わったら返せるようにする。それでは儂は執務の途中だったのでこれで失礼するぞ」


「はい。お仕事中なのにありがとうございました」


 リーンハルトはケイスの部屋から出ていき、メンバーだけになったので再びダンジョン対策のミーティングを昼食の時間まで続けた。

 昼食の時にはアキオが戻っていたので後で部屋に来てくれと言ったら震えながら了承した。

 さっき話したばかりなのにガクガク震えながら同じ内容を驚いて聞いていた。

 やはり精神に異常が出てしまったのかも知れない。

 ちゃんと一回ケイスが残虐覇王の鎧を目の前で着せて見せた。


「これは今後アキオが戦争に立ち向かうのに必ず役に立つからアキオが使ってくれよ?」


 アキオに告げたら泣いて抱き着かれた。


「やっぱりケイスさんは僕の神様だったんだ!」


 ちげーよ!やっぱりアキオは精神を病んでしまったか!


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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