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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
8章 新装備と新たな仲間 ~縛られていたゼフィール~
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 そしてアキオの供述が終わる。


「・・・という事でした」


 アキオが勇者パーティメンバーを集めて聞いてきてくれた。

 しかし、アキオは4人が座った椅子に囲まれてパンツ一丁で正座させられており、顔は先ほどより酷い事になっているし体中痣だらけになっている。

 何故こんな事になったかと言うと経緯はこうだ。

 部屋に入って来た時に青い顔しながら入って来たが、考え事をしていたからなのかまたノックをせずに入って来た。


「おい。アキオ、お主は何故、先ほど言ったばかりなのにノックもせずに入って来たのじゃ?まぁとりあえず脱げ」


「そうですねぇ。死にたくなければまず脱いでください」


「お前は歩いたらすぐ忘れるアホなのか!?早く脱ぎやがれ!」


「・・・・・・脱げ」


 脱ぎながら暴行されるアキオ君を見ながらブリキッドは一歩も歩かずに忘れた癖に!と思いながらケイスは止めに入った。

 しかし、今回はまたノックもせずに入って来た事へのお叱りなので隣に立つことは許されず、現在はソファーに座りながらアキオを見守っている。


「そうか。という事はきららさんとカイは見限られた可能性がかなり高いな。ミクさんとエリさんは・・・どうしようもないか」


 ケイスはアキオが持ってきてくれた情報を元に考える。

 大体考える役はケイスとリルであるため、リルも意見を言ってくる。


「そうじゃのぅ。ミクよりエリの方がご主人様の近くにいる事が多いからエリの方がより注意が必要かもしれんのじゃ」


「そうだね。ただここまで絞れれば逆に利用する事もできる。情報を持ってきてくれたアキオのおかげだよ。ありがとう。こっちのソファーに座りなよ」


 ケイスはポンポンと自分の隣を叩く様に言う。


「本当ですか!?ケイスさん!ありがとうございます!」


 嬉しそうに立ち上がろうとしたアキオ君に静止の声・・・いや怒号が飛ぶ。


「アキオ!その恰好でご主人様の近くに行くつもりか!やはりお主はご主人様のお尻を・・・100回殺しても殺したりぬ!」


 待て、人は1回しか死ねないぞリル。


「私がこの剣で足元から少しずつ輪切りにしていくのはどうですかねぇ?」


 ルルの怪力ならできるし怖すぎるし、脚の時点で失血死しちゃうから辞めて。


「それもいいがアタイの弓の腕なら貼り付けにして急所を避けられるからハリネズミの刑はどうだ?」


 ブリキッドの腕ならできちゃいそうだ。想像すると酷すぎるから辞めてもらえませんか・・・。


「・・・・・・・ヒールしながら牛裂きの刑」


 四肢欠損で生かすと言う事ですね・・・ジャンヌ怖え!


「ひぃぃーーーーーーーー」


 アキオが泣き叫んで土下座みたいな状態になって頭を抱えている。

 流石に不憫すぎるのでもう辞めさせよう。


「アキオはもう反省しているし、情報もしっかり持ち帰ってくれているんだ。頼むから許してやってくれよ。アキオのおかげで作戦も一つ閃いたしな」


「むぅ。仕方ないのじゃ」「わかりましたぁ」「わかったぜ」「・・・承知した」


 ホッと一息はいてアキオに服を着させながらヒールをかけるケイス。


「それでご主人様?どんな作戦を思いついたのじゃ?」


「んーそれはまだ確定できない内容だからもう少ししたら話すよ。鍵はルルになりそうだ」


「私ですかぁ?」


 ポカンとした顔で首をひねりながら自分を指刺すルル。可愛い。


「そうそう、でも今まで通り訓練をしっかりしてくれていれば大丈夫だから気を負わないで大丈夫だよ」


「わっかりましたぁ!ケイスさんの言う事を聞いていれば全部解決ですぅ!」


 ピョンと跳ねるルルを見ながら可愛いなぁと思っていたらドアがノックされた。


「儂だ。ケイス殿おるか?」


 リーンハルトが部屋まで来たようだが王様自ら来るとは何の用事だろうと思いながら「どうぞ」と声をかけるケイス。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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