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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
8章 新装備と新たな仲間 ~縛られていたゼフィール~
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 アキオは緊急ミーティングをすると勇者パーティメンバーに伝えて集まってもらった。

 ここからはアキオに聞いた話である。

 進行は勿論アキオである。


「急に集まってもらってごめんね。この世界に召喚されてから身体に何か違和感あったりしたから何かあってからでは困るし、皆にも聞いてみたいと思って集まってもらったんだ」


 アキオが集まってもらった理由を告げるとカイとエリがアキオに言ってきたそうだ。


「お、おう。集まるのは構わねーがアキオの顔は何でそんなにボコボコなんだ?特訓していたのか?それとも喧嘩か?」


「完全に原型を留めていませんよ?ヒールしましょうか?」


 アキオの顔はボコボコのままであり、心配してくれて回復までしようとしてくれる二人をアキオは静止させたそうだ。


「ありがとう。でも気にしないでくれ。ちょっと激しい戦闘、いや・・・神を守る門番達に鉄槌を下されっちゃっただけさ。治すと後が怖いからこのままで頼むよ」


 カッコイイ事を言っているつもりかも知れないが聞いた時はただのバカだと思った。


「か、神?そ、そうか」「わ、わかりました」


 アキオは治してもらっても無許可で治したとボコボコにされる恐れがあるため、このまま話しを続ける事にしたと供述していた。


「この世界に召喚されてから僕は近い未来の夢の様な物を見たり、たまに急に少しボーっとしてしまう事があったりしたんだ。僕の場合は例えば夢についてはランク5ダンジョンの1階層ボスを倒す夢を見たり、細かい事はもっとあったんだけど」


 パーティメンバはうーんと考えた様な顔になり、きららが声を出す。


「私は夢を見る事はなかったけど、ボーっとする事はちょこっとあったかな。でも1か月前くらいからかなー。毎日一回はあるくらいに頻度が上がって、言われて見れば4日間くらいは全く無いなぁ」


 カイが手をポンっと叩いて言う。


「あー!言われて見ればボーっとする事はあったな!確かに1か月前くらいから朝食や夕食、途中からは朝練の時とか1日1回はあったな!俺も3日前位からなくなったな・・・もしかして病気か何かか?」


 パーティリーダーである自分がパーティ行動を指定していたので、夢を見ていたのは自分だけであり、神の目は他のメンバーも使われていると言う事か・・・とアキオは分析したと供述していた。


「えっとケイスさんに朝練の時とかケルベロス訓練の時とかに魔力を見て貰ったり補充してもらったりしたでしょ?あの時に勇者パーティに魔力の歪みみたいのを感じて少しずつ治療してくれていたらしいんだ。恐らくこちらに急に召喚されて魔力を持った事による弊害じゃないかとケイスさんは分析して教えてくれたんだ。ちなみにミクとエリはどうかな?」


 相変わらず眠そうな目をしながらミクは言う。


「私は常に眠くてボーっとしているからわからないなの」


 急に顔を赤くしながらエリは言う。


「私は・・・ケイス様がお近くにいらっしゃると・・・常にボーっとしてしまうので・・・わ、わかりません・・・」


 二人の言葉を聞いてアキオは青ざめたようだ。

 こ、こんな中途半端な情報を持ち帰ったら絶対にあの4人からボコボコにされてしまう!

 しかし、朝練、朝食、夕食時とケイスがいる時にボーっとしていたのは間違いない。

 敬愛するケイスのために情報を渡しに行かないと!と奮起して自分がボコボコにされる覚悟を決めてメンバーに告げたそうだ。


「そ、そうか。ありがとう。ケイスさんが治療してくれたとは言え、完治してなかったら困し、もし二人もさっきの理由以外でボーっとする事があったら教えて欲しいな。急に集まってくれてありがとう」


 メンバーへミーティングの終了を告げて必死に軽傷で済まされる様な言い方を考えながらケイスの部屋に戻ってきたそうだ。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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