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大暴走が終結して兵士と冒険者達の王都へ凱旋が始まった。
先頭を歩くのは兵士達、それに続いて冒険者達が続いて王城に続く道を歩いて行く。
その後ろに暴走のボスであったオークキングが大きな荷車に乗せられて王都の中へ入っていく。
その後ろに続く最後尾は最も活躍した勇者パーティだ。
王都に入った瞬間に民衆の大歓声が上がる。
「大暴走を止めてくれてありがとうー!勇者パーティバンザーイ!」
「あんな大きな魔物を一撃で雷の勇者様は倒したんだってよ!雷の勇者様バンザーイ!」
「雷の勇者アキオ様!ありがとうございます!」
「見ろ!あれが勝利の女神様だってよ!ってかルルちゃんじゃないか!」
「ルルちゃんこっち向いてー!かわいいよー!」
飽き男君の通称が雷の勇者へすり替わっている、良かったな失禁勇者からジョブチェンジできて・・・。
普段からルルは挨拶してくれる人には全員に挨拶を返しているので覚えられているのは当たり前か。
飽き男君は感動しているのか泣きながら手を振っているが、ルルは笑顔でピョンピョン跳ねながら手を振っている正に対照的な絵である。
最後尾の勇者パーティが通り過ぎるとその後ろから市民の方々が歓声を上げながら付いてくる。
そのまま長い行列となり真っすぐに王城へ向かっていく。
大歓声の中、王城へ辿り着いた兵士、冒険者、勇者パーティの前に王城を囲む塀の上から全員に向けて声をかける。
「リーンハルト・コースランデである。兵士や冒険者の諸君。我が王国の王都を大暴走から救ってくれて感謝する!これほど勇敢な者達が多くいる我が国にはいずれ起きる戦争でも怯むことなく勝利を掴み取る事が出来るであろう。そして見事に大暴走のボスであるオークキングを打倒した我が国の勇者パーティ!あの魔物の軍勢の中を突き進みボスを倒すその勇気と強さには惜しみない称賛に値する。今後も我が国の旗印となりコースランデ王国に安全と繁栄をもたらして欲しい!コースランデ王国に栄光を!皆の者、大儀であった!」
王様の演説が終わると民衆だけでなく兵士や冒険者達からも歓声が上がる。
その中で勇者パーティは王城の中へ入っていく、もちろんそのまま俺達もついてく行く。
どうやら王様は普段は倹約であるがこういった時は大盤振る舞いするようだ。
兵士や冒険者達のために予め指定しているお店で大暴走で戦った者達は無料で飲み食いできる様だ。
今日は王都のそこら中が喧騒に包まれるであろう。
ケイスはやっと王城の敷地内に入り一息ついたと思った時にルルが一言告げてくる。
「ケイスさん!頑張りました!褒めてください!」
うーん、褒められる行動とは言い切れないが、あのまま魔物の軍勢を逃がすと戦争前に面倒な事になったのは間違いない。
しかもケイスが戦っている者達へヒールやエリアヒール、トリプルブーストを使っていたため、兵士と冒険者達で合わせて6人しか死者が出ていなかったので大勝と言っても間違いない。
「うーん、あの飛び出した事については相談してほしかったけど、最終的な結果が良かったのはルルのおかげと言っても間違いないな。よく頑張ったね。ルル」
ルルの頭をナデナデする。
「えへへー!それとヒールをしてもらいたいのです!」
「え?ランク1の魔物にルルがケガをするとは油断しちゃったのかな?」
「違うのですぅ。最近、全力を出すと体が痛くなるようになっちゃったですぅ」
おや、これは俺と同じ症状が出て来ているな。
ルルはまさに天才であり、身体能力の向上も凄まじい速度で上がっている。
前衛であるルルには致命的であるため、これは早くドワーフのおっちゃんの所に行かねばなるまい。
「わかった。ただ俺もそうなんだけどフィジカルが上がる装備が手に入るまでは筋トレを辞めた方がいいね」
「えーーーーーー!せっかくグラビティプレイが楽しくなってきた所じゃないですか!」
そう、このエロ兎、最近のブームは重力魔法でGをかけながらプレイすることにハマっている。
本人曰くズンと来るのがいいとか重みがたまらないとか筋トレも同時にできるのでお気に入りのようだ。
「と、当分はお預けかな?」
「そしたら違うプレイを考えるしかないですねぇ。そうだ!前にやろうと思って忘れていた違う穴とかケイスさんのお尻とか使ってみましょうかねぇ・・・」
「えっと軽いグラビティプレイならいいと思うよ・・・」
「本当ですか!じゃあケイスさんのお尻はお預けなのですぅ!」
このエロ兎は恐ろしすぎる・・・尻の穴がキュっとした感覚を覚えるケイスであった。
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