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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
7章 大暴走を止めろ ~ムッツリ神官エリの狙い~
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 戦場となっている所を脇から抜ける様に勇者パーティーとケイスは走り抜ける。

 味方にはトリプルブーストもかかってリルが遠方から敵の前線へ『ショック』をかけてくれているため、一方的な展開になっていた。

 ルルは気闘法を纏い、敵の前線へ飛び込んで大暴れしているようだ。

 巨大な剣をブンブン振り回し、ゴブリンやコボルトの爆散した物が飛び散っている。

 敵の士気はズタズタたがこちらの士気は最高潮のである。


「うおーーー!ルルちゃんに続けーーー!勝利の女神ここにありーー!」


 戦場を脇から通り過ぎながら飽き男君が呟いている。


「うわー本気のルルさん怖!絶対怒らせないようにしないと」


 ルルは怒ると更に神闘法を使い出すからもっと怖いんだよなぁと思いながら走り抜けるケイス。

 そして魔物の軍勢後方にたどり着いた勇者パーティーとケイスはオークキングと取り巻きであるオークジェネラル3体と相対する。


「オークジェネラルは俺が倒すからキングに集中してくれ。俺が魔法を放ったのが合図だと思って飛び込んでくれ」


 ケイスは勇者パーティに告げると飽き男君が返事を返す。


「わかりました!」


 他の勇者パーティ全員も頷く。

 ケイスはオークジェネラル3体を対象にして重力魔法を300Gで発動する。

 グシャっという音と共にオークジェネラル3体は消えたかのように圧縮されて即死する。

 その後すぐにケイスは魔物軍勢側に超横長のバリアを発動させてこちらに側に来れない様にする。

 魔物軍勢は下がる事もできなくなり、ルルや兵士や冒険者達から逃げる事もできなくなる。


 それを確認した勇者パーティはオークキングに向けて一気に飛び出す。

 きららさんが挑発しながら走りオークキングの意識を自分に向けさて、エリさんが見える位置でありながらオークキングの後ろに回りこむ。

 オークキングは勇者パーティを背に向けながらきららさんを攻撃し出す。


「前に比べると立ち位置が凄く良くなった。きららさんの盾職としての才能が開花したな」


 エリさんが補助をしながらきららさんにターゲットが安定し始めたころに飽き男君が指示を出し、アタッカーメンバーである飽き男君、カイ、ミクさんが攻撃を加え始める。


「勇者パーティは俺の補助もいらなそうな感じだな。魔物の軍勢もみるみる減ってきている」


 ケイスは周りを見渡しながら補助が必要そうな兵士や冒険者達の所に『ヒール』や『エリアヒール』などを飛ばしながら見守り続ける。

 そのまま20分ほど経過した頃には敵の軍勢は残り数百となっていた。


「しかしルルが完全に目立ち過ぎたけどまぁ元々兵士さん達には大人気だったし、大丈夫かな」


 オークキングと戦っていた勇者パーティもエリさんの完璧なる補助できららさんに大きな傷を負うことなく優勢の状態で戦っている。

 そして敵の軍勢が完全に沈黙した頃に勇者パーティ対オークキング戦も佳境を迎えていた。

 兵士達や冒険者達が魔物の軍勢を倒し終わったため、勇者パーティを見守る中で遂に飽き男君が動き出す。


「僕が決めるぞ!散開!唸れ稲妻!」


 上級魔法の巨大な稲妻がオークキングではなく飽き男君に降り注ぐ!

 その稲妻を頭上に抱えた雷神剣で受け止めてバチバチと光る稲妻を受けた剣を逆手に持ちながら後方に構える。

 ケイスはビックリした!上級魔法の稲妻をもろに自分に向かって打つとか頭おかしいだろ!良く開発段階で死ななかったな・・・。


「これが僕の必殺技だ!喰らえ!ライトニングケイススラッシュ!」


 飽き男君が逆手持った剣を前方に振ると稲妻を纏った斬撃がオークキングに抜かって飛ぶ。

 ケイスは心の中で叫んだ!ギ〇スラッシュ!

 そして満身創痍のオークに稲妻を纏った斬撃が炸裂し、胸元を深く切り裂きながら電撃で痙攣してから黒焦げになって倒れるオークキング。

 そして兵士達や冒険者達から歓声が上がる。


「うおーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


 そんな中ケイスはライトニングスラッシュでいいじゃんと思った。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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