表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
7章 大暴走を止めろ ~ムッツリ神官エリの狙い~
147/178

146

 ケイスパーティメンバーの配置はケイスとブリキッドは北門、リルは西門、ルルは北西の堀の通路で万が一に備えてどちらにでも対応できる様に配置する。

 リルは阻害魔法くらいなら魔力が一日持つが、ブリキッドのガルーダ召喚はケイスの補充が無いと魔力が持たないため、このような配置となる。

 ケイスは勇者パーティーと一緒にボス討伐へ向かうのでもちろん北門で待つことになる。

 風の阻害魔法は弓の射程が堀の上から山なりに打てば中堅冒険者であれば300m新人冒険者でも200mは届くので150m付近まで近寄ったら北門側は東側から風を当て、西門は南側から当てる予定だ。

 東門や南門へ敵が来ない様にするための対策にもなる。

 風に関しては相手の足を鈍らせるだけの目的なので地面から150cmほどの高さまでしか吹かせない。

 約3000人が次々と矢を放てば移動を阻害されている1万のゴブリンやコボルトが主力の軍勢はバタバタと倒れていくであろう。

 今回の大暴走はボスの対応をする勇者パーティーの成否がメインであると言える。

 ダリル隊長がケイスに近寄ってくる。


「ケイス殿、今回の大暴走は兵士にとっても大群を相手にする貴重な経験となります。ご助力感謝いたします」


「いえいえ、今回のは我々がいなくても難しくない戦いだったと思うのでお気になさらないでください」


「被害に差が出るのは間違いないですよ。それではそろそろ敵が見える時間帯になるので失礼します」


「はい。頑張りましょう」


 そろそろ12時近くなってきたのでおバカなブリキットちゃんのために再度作戦を説明していると魔物の軍勢が見え始めてきた。


「おおー1万の軍勢となると壮大だなぁ。大きな魔法をぶち込みたくなるな。ハハハ」


 総数が1万とすると北門側に恐らく7,000ほど、西門側に3000ほど向かっていく大群が見える。


「ケイス様の本気は見てみたいけど地形が変わりそうでこえーな」


「本気でやったら変わるだろうね。前にダンジョンで1割の魔力を使った魔法をドラゴンに使ったら跡形もなくなって酷い目にあったし」


「なにそれマジで見てみたい!」


 ブリギットが目をキラキラさせながら言ってくる。

 今なら隕石を降らせるなんちゃってメテオも普通に使えちゃうんだろうな、絶対やらないけど・・・。


「ほらブリギット。魔力は随時供給するからガルーダ出しといてね」


「わかった!」


 ブリキットがガルーダを召喚すると兵士さん達からワー!と歓声が上がり士気も上がったようだ。

 西門の方を見ると士気を上げるためなのかわざとらしく10mのワンちゃんが「ワォーン」と吠えているのが見える。


「流石リルだな。いいパフォーマンスだ」


 リルの召喚は目撃した多いため既に王都では周知の事実だ。


「さて、大暴走をサクッと終わらせちゃいますか」


 ブリキットの手を握り、魔力を供給しながら呟くケイスであった。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

今後も読みたい!楽しい!と思って頂けたら是非、ブックマークや下にある☆に評価を入れて頂けると嬉しいです。

励みになりますので宜しくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
良かったらポチリと投票をお願いします。 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ