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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
7章 大暴走を止めろ ~ムッツリ神官エリの狙い~
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 城にある呪いの装備を頂く約束を取り付けたケイスパーティは部屋まで戻り、ケイス達は貰った能力リストを眺めていた。


「戦闘用以外にも色々と能力があるんだな。商売もできてしまいそうだ」


「そりゃそうじゃよ。人族は戦闘をする人数の方がむしろ少ないのじゃから」


「ケイスさん!ほら!この能力!私はビシビシと何かを感じます!」


 ルルが指さした能力を見たケイスはやっぱりなと思う。


『精力絶倫』夜の営みに対し抜群に優れる能力 発現者:デイル


「カラカラカラ、ルルを相手に平然としておるからのぅ。普通の人間では精根枯れ果てるはずじゃ」


 爆笑しだすリル。


「た、確かにあって良かった能力ではあるが・・・俺はこっちが気になる」


『魔力高速回復』魔力回復速度が異常に早くなる能力 発現者:ゼフィール


「こっちに来てから時間で回復量が割合固定だと思っていたけど魔力の回復速度って他の人はどれくらいなの?」


「そうじゃのう。使い切った状態からだと一般の魔導士なら1日ほどじゃろうな。童くらいだと2週間は必要になるのじゃ。ご主人様だと普通は1か月では足りぬと思うのじゃよ。童を召喚状態でずっといられるからおかしいとは思っていたのじゃ。ご主人様なら然もありなんと思っておったのじゃが」


「まじかよ!俺にとってはこの能力が一番すごいかも知れないな・・・」


 その他には剣術や槍術を達人レベルで使えるなど思い当たる物はあった。


「こ、これはすごいのがあるのじゃよ。ご主人様」


『不死鳥』1度だけ死んでもすぐ蘇る能力 :レオハート


「おお!俺は一度死んでも蘇るのか!あれ・・・気のせいだと思っていたけど・・・最近一回死んだ気がしたんだよな・・・」


「マジかよ!いつの間に死んでいたんだ!ケイス様を倒せる奴なんかいるのか?!」


 ケイスを殺せる奴なんかいるはずがないとびっくりして慌てるブリキッド。


「えっと・・・キャロちゃんにほっぺにチューされた時・・・」


「なんじゃその能力の無駄遣いは!」


「この能力の利用に一片の悔いなし!」


 そしてコホンと咳を挟み続ける。


「しかし、やっぱりな、と思う物は多いけど確認できている数が少ないから目新しい物はあまりないな」


 ちょっとがっかりするケイス。


「発現していても報告義務もなければ気づかぬまま人生を終える者をおるじゃろうしなぁ。ご主人様が色々試してみるしかないかも知れんの」


「それもそうか。まずは魔王が使っていたという『飛行』辺りから試してみるかな」


「ケイスさん!飛行プレイとかどうですか!?天に昇る気分になれそうですぅ!」


 このエロ兎、実はエロい事しか考えられない能力でも発現しているんじゃないか?


「いずれ世界を旅する時には役立ちそうだなぁ。馬車の車部分の軽い物を作って俺が抱えて飛ぶとかロマンがあるな!」


 サラッと変態を無視して違う話題にするケイス。


「おお!ケイス様と空の旅とか行きてー!」


「戦争が終わったらハネムーンじゃな。素敵じゃ~」


「ぶー!ケイスさんに無視されたのです!今日は覚悟してくださいね!」


 あ、今日ルルとリルの日か・・・やらかした。


「でもルル、ルルも一緒に旅したいでしょ?いっぱい色んな所に行って楽しもうよ。きっと美味しい物もいっぱいあると思うよ」


 機嫌を取り始めるケイス。


「さ、ブリキッドちゃん!今日はもう遅いですからお部屋に戻ってくださいね!」


 笑顔だが物凄い圧を感じるルルの視線でブルブルっと震えてブリキッドが言う。


「そ、そうだねルルちゃん!アタイも眠くなってきたなぁと思ってたんだよね!じゃあまた明日!」


 ブリキッドが急いで部屋から出ていく。

 焦ったケイスはルルの顎に手を当てて機嫌を少しでも取ろうと言う。


「ルル、俺はお前を愛している。愛しているからこそゆっくりとおたがあああああああああああああああ」


 身体を持ち上げられてベッドに連行されていくケイス。


「ルルや!まずは童にさせてくれないと困るのじゃぁぁぁぁぁぁぁ」


 ルルに巻き込まれてしまいリルは5秒で気絶するという最短記録を樹立した。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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