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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
7章 大暴走を止めろ ~ムッツリ神官エリの狙い~
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 ケイスはリーンハルトに呪い装備のデメリットのみ解除する魔法を開発した事を話し、ブリキッドの弓を見せる。


「な・・そんな事ができてしまうのか・・・装備の常識が完全にひっくり返ってしまうぞ」


「ええ。なのでこの話は戦争が始まるまでは絶対に周りにバレてはいけないと思うのでこうして時間を頂きました」


「確かに広まったら呪いの装備を持っている者が殺到するだろうなぁ」


「ええ。しかも我々が欲しい物も手に入らなくなるため、先ほどローヌ商会にかき集めて貰うように依頼しました」


「妥当な判断だな。それで他にもあるのだろ?聞きたい事が」


 借りを少しでも返せると判断してニヤニヤし出すリーンハルトがわかったのでカウンターパンチをケイスがかます。


「ええ。実は魔法石も出ましてね。恐らくこの城で使っている物より1.5から2倍位のサイズでした。そしてローヌ商会には戦争も近いし王様が欲しいと言ったら優先的に商談するようにお話ししておきました」


 せっかく借りが返せそうなのに逆に貸しつけられそうで悔しい顔をしだすリーンハルト。


「ぐ!そ、そうか。戦争も近いはずだから探していた・・・か、感謝する・・・」


「値段についてはローヌさんに聞いて頂ければと思います。そして俺もこの国のためにも親友であるリーンハルト殿のためにも安くしたいので、もし~この城に呪いの装備があれば譲ってもらいたいなぁと思っていまして」


 わざと言葉を伸ばしたてニヤリと笑って言うケイス。


「グッハッハッハ!もう駄目だケイス殿には勝てん!降参だ!あるぞ。とっておきの物が」


「コロコロコロ、ご主人様に知恵比べ勝てるのはローヌ位じゃからのぅ。ローヌにやられた分をやり返される王がかわいそうじゃわい」


「リル、お前なぁ!その事バラすとは・・・龍糞幸の売却を取り消して、お前が寝ている間に口に突っ込むぞ!」


 みんな一斉に笑い出すその中で。


「ブハ!」


 と声が聞こえてえ?っと皆そちらを向く。


「い・・・今ジャンヌちゃんが笑いましたよね!?」


 ルルがジャンヌの方を向いて言う。

 ジャンヌは無表情のまま少し震えて言う。


「・・・笑っていない」


 ケイスも確実に聞こえたので言う。


「ジャンヌ、笑ったよな?」


「笑っていない」


「でも今」


「笑っていない」


 以前リルがこじれて面倒になったことを経験しているので、威厳を大事にしそうなジャンヌがこじれても面倒な事になりそうなのでいったん打ち切ろうとする。


「ジャンヌ、わかった。でも俺はジャンヌの事は命を預ける相棒であり、パーティメンバーだと思っている。だから笑いたい時は笑ってくれよ。お前の笑顔を見てみたいしな」


 ケイスは笑顔で言う。

 ピクっと口角が一瞬だけ上がったジャンヌ。


「・・・・・・承知した」


 王様がそれを見ていて笑い出す。


「ダッハッハッハ!ケイス殿はやっぱりすけこましじゃないか!ダッハッハッハ!」


「そうじゃのぅ。今のは完全にすけこましじゃったのぅ」


「ケイスさんは世界中の女をコロコロ回すのですー!ジャンヌちゃん!一緒にケイスさんをベッドの上でコロコロしましょう!」


「はぁ、アタイもあの笑顔で言われてぇぇ。イヒヒ」


「ハァ。もういいよ・・・・それで大暴走が終わった後に呪い装備を見せてもらってもいいですか?」


「ああ。もちろんだ。それと以前言っておった能力リストだ。確認したらやはり数は少ない。儂は知っておったが面白い物が一つあるぞ」


 一枚の紙を渡されてケイスは見た。

 能力名と効果が確認できた物は効果と発現者の名前が書いてあるようだ。


「ふ、ふはははは!磨かれたオリジナルには勝てない訳だ!ふはははは!」


 一覧の中には一つにこのように書かれていた。


『先見の目』先の先まで予測する事が出来る能力 発現者:ローヌ


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