表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
7章 大暴走を止めろ ~ムッツリ神官エリの狙い~
140/178

139

 ケイスパーティーは王城に戻り、いつものメンバー達と食事を取り始めた時に飽き男君が質問してきた。


「ケイスさん!今日のダンジョンでいい物は出ましたか?」


 ブリキッドがそわそわし出すが喋らせない様にしないとマズイ。


「えっとね。これくらいの大きな黒い玉が出て来たよーー・・・」


 バレーボール位のサイズを手で表しながら伝える。


「黒い玉ですか?何か使える装備とかではないですよね?」


「そうだね。装備ではなくてアイテムの素材みたいだけど、詳細は食事中に伝える物ではないんだよね・・・」


 ケイスが言った瞬間に王様がわかったようで笑い出す。


「ダッハッハッハ!確かに食事中に詳細を話す物ではないな!」


「え?お父様はわかるのですか?教えてください!」


 キャロちゃんが言い出すが王様は笑ってごまかしているようだ。

 そこで皆にわかりやすいようにリルが言い出す。


「ご主人様はいきなり手で掴んでしまってのぅ。それを童が笑ったら童の口に突っ込むとか言い出したのじゃ!ひどい話じゃろう?触ったのはご主人様なのに」


 どうやらわかった人が出始めて来て大笑いし出す。

 飽き男君はわからないようでキョロキョロしながら聞いてくる。


「わからないですよー!ケイスさん教えてください!」


「ケイス様!わたくしもわかりませんわ!お願いします!教えてください!」


 勇者パーティーでは飽き男君だけがわかっていないようで他のメンバーは爆笑している。

 キャロちゃんは純粋なのでう〇ちというのがそもそも発想で出てこないのかも知れないが言いたくないケイスは困ってしまう。

 そこでギャル子もといきららさんが助け舟を出してくれる。


「ほら、日本でも良く言うじゃん!カレーを食べている時に話しちゃいけない物って!」


 んー?といった顔していた飽き男君がわかったらしく手をポンと叩いて大声で言う。


「あーーーー!うんブヘ!」


 きららさんの綺麗な右ストレートが飽き男君に突き刺さる。


「痛いよ!きらら!何するんだよ!」


「当たり前でしょ!言っちゃダメって言っている傍から言う奴が悪いでしょうが!」


 うん、きららさんが正しいのは間違いない。

 そこでキャロちゃんもわかったらしく大声で言い出す。


「あーーー!わかりましたわ!うんぶべぶぶっぶ」


 王妃様がキャロちゃんの口をふさいだ。


「キャロ。お上品じゃないとケイス様に嫌われてしまうわよ?」


「そ、そうですわね!ケイス様!聞かなかった事にしてくださいませ!」


「え、ええ。俺は何も聞いていないので安心してください」


 今日も楽しい王城での食事であった。

 最後にケイスはパーティメンバーにパーティ会議があるからと伝えて席を立つのであった。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

今後も読みたい!楽しい!と思って頂けたら是非、ブックマークや下にある☆に評価を入れて頂けると嬉しいです。

励みになりますので宜しくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
良かったらポチリと投票をお願いします。 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ