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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
7章 大暴走を止めろ ~ムッツリ神官エリの狙い~
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「じゃあ気を取り直して次の魔法に行くね。次はミクさんも使える『ショック』を体感して貰う。手を挙げたら3秒後に行くよ」


 勇者パーティーはコクっと頷いたので手を挙げる。


「あばばばばばばばばばばばばばば」


 勇者パーティーがガクガク震え出すが、飽き男君が笑って震えながら変な事を言い出し10秒後に止まる。


「初めて自分で喰らいましたけど面白いですねこれ!アトラクションみたい!」


 何故か喜んでいる飽き男君。


「確かに危険が無ければ面白れぇかもな」


 カイも笑いながら言っている。


「ケ、ケイス様!?この魔法って私でも使えますか!?」


 エリさんが何故か物凄く食いついてくる。


「無詠唱なら使えるよ。確かに補助や回復をするタイミングが無い時に使うと便利かもしれないね」


「ありがとうございます!頑張ります!」


 嬉しそうに言うエリさん。


「スンスン」とリルの鼻が鳴る。


 え?何故このタイミング?まぁいいか。


「じゃあ次は俺が重宝しているオリジナル魔法を使う。重力をかける魔法で皆の重力を2倍にしてみるね」


 勇者パーティーから「おお!重力魔法来たー!」と歓声が上がる。

 日本のゲームは何故か重力魔法が必ずあるから良くわかるよ。

 グラビティ!とか言いたいよね。

 そして2Gの重力魔法を勇者パーティにかける。


「おおお!重くなった!これで特訓すればご〇うになれる!」


 某戦闘民族漫画の主人公の名前を言い出す飽き男君。


「すげーな!これどれくらいまで上げれるんだ?」


 カイが興味津々で聞いてきた。


「んー100倍まではやったことあるかな。もっと行けるけど自重に耐えきれなくてつぶれたり、地面に埋まって行っちゃったりするんだよね」


 以前、岩に100Gをかけてずぶずぶ埋まって行って自壊したのを思い出しながら言う。


「えー!超見てみたい!ケイスさん見せてくださいよー!」


 きららさんが物凄く食いついてくるが中二病のギャルとか需要なさすぎだろとロリコンケイスはギャル嫌いなので失礼な事を思う。

 勇者パーティーの重力を解いてランク5ダンジョン1階層で出てきたリザードマンが来ていた鎧を取り出す。


「あ、それリザードマンウォーリアが来ていた奴ですね」


 飽き男君が解説してくれた。


「そうそう、実演するから破片が飛んだら危ないし、少し離れようか」


 リザードマンの鎧を少し離れた場所において全員で少し離れる。


「じゃあいくよ。多分一瞬で潰れちゃうと思うからちゃんと見ていてね」


 上半身だけのベストタイプの鎧で重さは10kg弱程度。

 どれくらいで潰れるかわからないから300Gに設定をして魔法をかける。

 かけた瞬間グシャと潰れて、その勢いで少し沈んでしまったので即魔法を解除する。


「うおおおおお!すげぇぇ!」「これは凄い!」「使いたいなの」


 期待通りの反応をありがとう、勇者パーティー大興奮である。


「ケイスさん、これは私には使えるなの?」


「ん-これは同時にイメージしないと出来ないタイプだから難しいかなぁ」


「残念なの」


 しゅんとするミクさん。


「それでうちのパーティーは風の阻害魔法は俺とリルとブリキッドが使えて、ショックは俺とリル、重力は俺が使える感じかな。ボスに挑む時は重力魔法で回りの敵を動けなくしちゃうつもりだよ。ちょっとはボスに挑むのに安心できたかな?」


「ケイス、俺、お前を信用してなかったわけじゃないんだが会議の時にあそこまでしてくれたのに・・・本当にすまなかった!」


 カイが90度に頭を下げて謝罪してくる。


「謝ることないよ。大量に敵がいる中でボスと戦いに行くのだから怖いのは当たり前だ。でも全力で俺がサポートして確実に皆をボスの元へ送り届けて、外野は封じるから安心してボスにだけ集中してくれれば大丈夫だよ。もちろんボス戦で危険だと感じた時もフォローするからね」


 笑顔でカイに応えてあげる。


「くー!こんなスゲー奴がそばにいて負けたら恥ずかしいな!皆頑張ろうな!」


 調子のいい事を言い出すカイ。

 これで勇者パーティーは大暴走を無事に終えれば夢を信じる事は無くなるだろうなと考えるケイス。

 後は神の目を残すかどうかの見極めが必要だと作戦を考え始めるケイスであった。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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