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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
6章 この世界の真実 ~感情のない軍人美女ジャンヌ~
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 リルをなんとか慰めて持ち直した後に最後のドラゴン戦に4人で挑み、倒した時に出た宝箱で大きく運命は動き出す。


「なんですかねーこれは?筒みたいに見えますが」


「むぅ、なんじゃろな」


「アタイもわかんないな。武器でもなさそうだな」


 それは30cm位の筒の様に見える物だった。

 先端に何かを嵌める穴が空いており、棒の部分に丸い何かを嵌める穴も空いている。

 ケイスは鑑定してみた。


 意思の宿った柄:??? 滅んだ古の文明で使われていた最も硬く変形自在な金属でできた武器の柄 素材:超合金R


 ん、古の金属でできたってどこかで聞いたぞ。

 筒をもって鑑定した直後に持っていた槍が必死に何かを問いかけている。


「そ・・・・・・・・・・・・」


 そうか!遂に出たんだ!槍のパーツだ!槍の刃を外そうとしているケイスへルルが言う。


「ケイスさんどうしたのですか?いきなり槍をいじりだして」


「ドワーフのおっちゃんが言っていたこのインテリジェンスウェポンのパーツだよこれ!」


「あーーーー!言っていました!」


 インテリジェンスウェポン?というような疑問の顔をしているリルとブリキッド。

 この世界にインテリジェンスウェポンなど確認されていない。

 理由はわからないがこの槍が世界でたった一本なのだ。

 いつもメンテナンスしていたので器用に槍の穂先を取り外し始める。


「ほーご主人様、器用なもんじゃな」


「ケイスさんは毎日自分でメンテナンスして槍に綺麗なったなー!とかいつもありがとな!相棒って話しかけていますもんね!」


「ああ、こいつは意思がある武器だからな」


 そして外した槍の刃を筒の空いている所にはめ込む。

 そうすると30cmほどしかなかった柄の部分がジャキンと伸びて160cmほどに伸びる。


『やっとお前と話すことができた』


「おおおお!聞こえるぞ!」


『我にいつも話しかけてくれて大事にしてくれた事を感謝する』


「皆にも聞こえる様に話すことはできるか?」


『可能だ。一旦槍を置いてくれ』


「わかった」


 槍を置くと槍が激しく光を放ちだし、光が収まった時には一人の女性が立っていた。


「我の名はジャンヌ。3000年前に滅んだ文明で軍事都市国家の将軍であった者だ」


 そこには緑の軍服を着て150cmほど恐らくAカップ。

 金髪の長い髪を三つ編みにして後ろに流し、顔は可愛らしいが目力が非常に強く、喋っているが感情が感じられないほど表情が動かない女性が立っていた


「3000年の長きに渡り、この時をずっと待っていた。感謝する、相棒よ。あの悪魔を倒すべく我はこの変幻自在の槍に意思を残した」


 この後、ジャンヌが語る世界の真実を知ることになるケイスパーティであった。

 ケイスがこの世界に転生した理由がやっと明らかになる。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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