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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
6章 この世界の真実 ~感情のない軍人美女ジャンヌ~
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 ドラゴンマラソンの5回目が終わり、次がラストだねーと4人でくつろいでいた。

 ケイスは胡坐をかいて右にリルが膝枕、左がブリキッドの膝枕、真ん中の足が合わさった部分にクッションを置いてルルが、3人とも堪能して寝転んでいる。


「そ、そうじゃルル!この前相談した件、ご主人様にお願いしてみるのじゃ」


「この前の相談した件ですか?ん-?なんでしたっけ」


「ほ、ほれ、この前、朝の訓練の時に相談した件じゃよ」


「あーーー!でもリルちゃんの事なのに私がお願いするのですか?」


「じゃ、じゃが童がお願いするのは威厳が・・・しかも恥ずかしいのじゃ」


「でも誠意をもってお願いしないとダメだと思いますよ?」


「何の話だ?」


 気になるケイスが聞いてみる。


「えっとですねーリルちゃんがー」


「ま、待つのじゃルル!わ、わかったのじゃ!童がご主人様にお願いするのじゃ」


「その方がいいと思いますよー!」


「ううう、恥ずかしいから顔を見ながらは無理じゃ。ルル、場所を変わっておくれ」


「いいですよー!」


 リルとルルが場所を変わりリルがクッションに顔押し付けて見えない様にしながら話し出す。


「えっと、ご主人様。その、童、まだ1コツンしか耐えられないじゃろ?」


「1コツン?あーーーそういうことね。そうだね」


「じゃ・・じゃからその、間が開くと耐性付かずに戻っちゃうと思うのじゃよ」


 ブリキッドが1コツンってなんだ?と言っている


「ほら!ブリキッドちゃん、夜にケイスさんに入れてもらってから動いてもらいますよね?それを1回ケイスさんが動くとリルちゃんはイキすぎて気絶しちゃうのですよ!」


「え?嘘だろ?1回動いてもらうと気絶するってどういうことだよ!?」


「うぅぅぅ、1回コツンし終わった時には10回はイっているのじゃ・・・」


「はぁぁぁ!?どこでイッてるんだよババァ!」


「そ、それは凄いですね」


「まずは耳元で愛していると優しく囁いてもらうと1回イクじゃろ・・そこからチューで舌をぺろぺろしてもらうと3回はイクじゃろ・・・入れてもらって止まって愛を囁いてもらっていると4回はイクじゃろ・・・動いてもらって腰を引いた時に1回、1コツンで強烈な幸せが来て限界で果てるのじゃ・・・」


「う・・・う、ババァうそだろ?」


「リルちゃん・・・凄すぎるのです・・・」


「じゃから童は気づいたのじゃ。童だけ幸せな気分になっていて、ご主人様を生殺しにしていることに・・・」


「ガッハッハッハ!ババァまじかよ!嘘だろ!そんなの!ガッハッハッハ!」


「アハハハハ!ダメですよ!ブリキッドちゃん!笑っちゃ!2532年処女だったのですからリルちゃんは!アハハハハ!」


 爆笑し始めるルルとブリキッド。

 リルは顔をうずめながらそれでもケイスに懇願している。


「じゃ、じゃからローテーションをルルとブリキッドにして童はすぐに果てるから二人の前に相手をしてもらって毎日にしてほしいのじゃぁ。早くご主人様と一緒に幸せにイキたいのじゃぁぁ」


 ケイスは可愛そうであり、ケイスのために頑張ろうとするリルが可愛くて絶句してしまう。


「リル・・そんな焦らなくてもいいんだぞ?俺はリルを愛しているからいつまででも待つぞ?」


「ダメじゃぁ、ご主人様の優しさに甘え切っている童じゃだめなのじゃぁぁ。だからお願いじゃぁ」


 もはや泣いている気がする・・・。


「ガッハッハッハ!2532年の行き遅れでイキ早いとか洒落にならねー!ガッハッハッハ!」


「アハハハハ!ブリキッドちゃんダメですよ!本当の事を言っちゃ!アハハハハ!」


 二人は爆笑しているがリルはガチ泣きをし始めた。


「ご主人様ぁぁぁ、お願いじゃぁぁ。童の情けない願いを聞いて欲しいのじゃぁぁ。うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!どうせ童は2532年の行き遅れのイキやすい情けない女なのじゃぁぁぁ。ご主人様!嫌いにならないで欲しいのじゃぁぁぁぁぁ」


 エ、エルフを助けて欲しいとお願いした時よりガチ泣きしているぞ!?

 流石にこれは可哀そうなのでリルを抱きしめてあげるケイス。


「二人とも!流石にひどいんじゃないか!リルがこんなに真剣に悩んでいるんだぞ!」


 ケイスは怒った事が無いのでマズイと思った二人は手のひらを反す。


「ババァ!ごめんな!アタイは全然いいよ!どうせすぐイクんだろ!ババァだったらケイス様と一緒に相手をしてもらうのは問題ないよ!」


「リルちゃん!すごいのです!だって私が2532年処女だったら2532回は死んでいると思うのです!一緒に頑張りましょう!」


 お前ら全然フォローになってねーよ!


「うわぁぁぁぁん!どうせ童は2532年の処女をこじらせたすぐイク情けない女なのじゃぁぁぁ!うわぁぁぁん」


 この後ケイスはリルをずっと抱きしめながら慰めた。


「童を嫌いにならない?」「絶対ならないよ」「愛してくれるのじゃ?」「愛しているよ」「童は情けない女じゃけど大丈夫か?」「むしろ俺のためにしてくれて嬉しいよ」とずっと繰り返し続けた。


 こうしてルルとブリキッドの二人のローテーションになり、まずはリルとすることになった。

 威厳を大事にする人がこじれると大変なことになるのを学んだケイスであった。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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