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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
6章 この世界の真実 ~感情のない軍人美女ジャンヌ~
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 お昼ご飯を食べた後にケイスパーティはケイスの部屋に集まっていた。


「リル、確かダンジョンのフロアボスは30分で復活って言っていたよね?」


「そうじゃよ。普通は一方通行で外に出るのじゃが、ご主人様が居ればボス宝箱取り放題じゃな」


「よし!今日から大暴走までドラゴン祭りをしよう!」


 そしてローヌ商会に行き、5階層ボス部屋まで転移するケイスパーティ。


「ご、ご主人様。まだお腹が痛いのじゃ・・・。一回目は休憩させて欲しいのじゃ・・・」


「私もお腹が痛いですー!」「アタイもまだダメだ!動けないよ!」


「わかったよ、一回目は俺一人ですぐ倒してくるから3人は休んでいて」


 大きな絨毯の様な大きな分厚い布をダンジョンの床に引いてあげる。

 そこに3人がゴロンと寝転ぶ。

 ケイスは一人で5階層のボス部屋に入り、一人だし久しぶりに派手にぶちかますかと思いながら魔法を唱える。

 イメージするのは日本に使われた原爆でキノコ型の爆発をイメージして魔力を込める。

 1割くらいで発動したが、今のケイスの魔力量は常に増えており、更に魔力量2倍の指輪も付けているため1割はとてつもない量である。


「あ、室内でこれはヤバいかも!」


 2割程の魔力を使って同じイメージを防ぐ小さい頑丈な結界を張る。

 ドゴーーーーーーーーーーーン!

 部屋中にドラゴンを起点として大爆発が起こり、炎に包まれ30mのドラゴンが跡形もなく吹き飛んだ。


「あはは・・あははは・・これはヤバい。使えるけど使いどころを間違えたらヤバい奴だ」


 そして宝箱が出現してケイスは開ける。


「おおー!遂に揃った!」


 そこには真っ白なインゴットがあった。


 属性のインゴット:属性魔力をインゴットに注ぐ事で各属性魔力が籠ったインゴットが作れる


「ドワーフのおっちゃん元気にしているかな。オリハルコンと合わせてルルの武器を作ってもらいに行こう」


 そして転移で皆の元に戻るとリル以外は寝ていた。

 ケイスは座って30分後になるタイマーを魔法で使う。


「ご主人様、とんでもない音がしたのじゃが何を使ったのじゃ?」


「あーえっと俺の世界の強烈な爆弾をイメージしたらドラゴンが跡形もなく吹き飛んじゃった。アハハハ」


「な!き、気を付けておくれ、ご主人様、そんなの頑丈な結界を張れるご主人様以外は死んでしまうのじゃ」


 リルは言いながら近づいて来て、胡坐をかいているケイスの腿の上に頭をのせて膝枕を堪能し始める。


「幸せじゃ~。最高なのじゃ~。ここは天国じゃ~」


「二人が起きたら絶対ギャーギャーいうぞ」


「大丈夫じゃ~。ご主人様が頑張っているのに寝ているのが悪いのじゃ~。童の独占じゃ~」


「はいはい、お腹はもう大丈夫なの?」


「それがまだ痛いのじゃ」


「たぶん筋肉痛に近いからオールヒールじゃないと治らないかもね。ほら使ってあげるよ」


「笑ったお腹の痛みを四肢欠損まで治す魔法で癒されるのが申し訳なくなる感じじゃな・・・」


「た・・・確かに」


 そしてオールヒールをかけてあげる。


「治ったのじゃ。ありがとうなのじゃ。ご主人様」


「時間的に後5回はボスを回れると思うから・・」


 ブリギットがむくりと起き上がり大きな声を出す。


「あーーーーーババァ!ズリーーーーぞ!」


「バカ者!シーなのじゃ!ルルが起きたらマズイ事になるのじゃ!」


「あ!わりぃ!ケ、ケイス様!反対の腿を借りていいか?」


「ん?ああ、構わないけど・・・ルルが起きたら大変な事になるぞ?」


「ルルちゃんは寝坊助だし起きねぇから大丈夫だよ。イヒヒ、頂きー!」


 ケイスの空いている腿で膝枕を堪能し始めるブリキッド。

 ブリキッドにもオールヒールをかけてあげる。


「贅沢な治療で申し訳なくなるな・・・」


「そうじゃな・・でもご主人様じゃからのぅ。一緒にいるだけで贅沢じゃ~」


「それもそうだな!」


 ちょっといたずらしたくなったケイスは


「あ!」


 と声を出す。

 二人はルルが起きたのかと思いバっと起き上がる。


「ご主人様ひどいのじゃ~!天国を堪能しておったのに~!」


「ケイス様、それはなしだろ!ひでーよ!」


「悪かったよ。ちょっとしたいたずら心だって」


 そのままペチャクチャ喋って、後少しくらいかなーという時にハートの悪魔が起き上がったのがケイスは見えた。


「あ・・・」


「ご主人様~流石にその手にはもう乗らないのじゃ~」


「そうだぜー、ケイス様。2回目は流石にひっかからねぇよ」


「あーあ・・・」


「あああああああ!ズルいです!ズルいです!ズルいです!二人ともズルいです!」


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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