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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
6章 この世界の真実 ~感情のない軍人美女ジャンヌ~
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「首を1つ撃破できたのが2回もあるから続ければ問題なさそうだね」


「本当ですか!?よし、今日の午後は皆で特訓しよう!」


 喜ぶアキオはテンションが上がり、嬉しそうだ。


「そうだな!」


 勇者パーティは午後も想定した訓練を行う様だ。

 そして全員で昼食を取りに行き、食べ終わった後はケイスパーティとキャロちゃんでお買い物タイムである。

 最初の数時間は右手がキャロちゃん、左手をルルとリルが奪い合うように手を繋ぎながら5人で王都をブラブラしながら探索をする。

 そして良い時間になってきたころにローヌ商会に行き、お買い物をする。

 まずは3Fの洋服コーナーに行き、女性陣によるファッションショーが開催されていた。


「ケイス様!これはどうですか?似合っていますか?」


 キャロちゃんが黒いワンピースを着てクルクル回る。

 ああああ!かわいいー!それ着ていて欲しい!抱っこしたい!


「キャロ様、凄く可愛いです。それは買いましょう。俺が出します!」


「え!?嬉しい!ケイス様からのプレゼントだなんて嬉しいですわ!」


 うんうん!純粋なエンジェルには癒されるね!


「ケイスさん!これはどうですか?燃えそうな気がします!」


 ルル、それ下着じゃん!食い込みすぎだろ!純粋を見た後に目を汚さないでくださいませんか?


「却下」「ぶー!」


「ご主人様、これはどうじゃろか?」


 背中が見えまくりで巨乳を強調した赤いセクシードレス!全然可愛くない!


「却下」「なんでじゃ!」


「ケ、ケイス様。こ、こんなのどうだ?アタイには可愛すぎるかも知れないけど・・・」


 おお!白のフリフリワンピース!めちゃくちゃ可愛い!似合いすぎ!麦わら帽子ないかな!?


「ブリギット!すごく似合っている!それは買おう!俺が出す!」


「え?ほ、ほ、本当か!やったぜ!ケイス様に褒められちまった!」


「ぶー」「なんでじゃ!」


 よほど褒められたのが嬉しいらしく、購入してそのまま着ているブリギット。

 そしてそのまま4Fに行き、アクセサリーコーナーでケイスが一言告げる。


「皆好きな物一つ買っていいよ。お金は出すからね。普段、皆が頑張ってくれているからプレゼントするよ」


 やったー!と歓声が上がり、それぞれアクセサリーを見に行った。

 そこへ黒スーツ店長ドライさんがケイスを見つけたらしく近寄ってくる。


「ケイスさん、いらっしゃいませ。本日は女性陣の方々へプレゼントですか?」


「ええ。本当は王都観光でしたがたまにはこういうのもいいかなっと思いまして」


「ふふ。モテる男は大変ですね」


「そ、そんな・・・でも女性に好いてもらえるのは嬉しいです」


 ちらっと見るとルルはネックレスで自分の赤い髪と同じ色の宝石が付いた物を見つけたらしく即決めていた。

 キャロちゃんはハートが付いたブレスレットにしたようだ。

 リルは髪の毛が銀なのでシルバーイヤリングにしたようだ。

 声は聞こえないがブリキッドに何かをオススメしているようだ。


「ほれ。大チャンスじゃぞ!?これは行くしかないじゃろ!」


「で、で、でもいやらしい女だと思われないか?これは直球すぎる気が・・・」


「全く、ご主人様と寝てもいないのに寝たと言った度胸はどこにいったのじゃ」


「え?ア、アタイ・・ケイス様と寝てないのか!?」


「そうじゃよ?童は見ておったからの。じゃからここがチャンスじゃぞ!絶対にご主人様は無下にしないから安心するのじゃ」


 ゴクリと唾を飲みこむブリキッド。

 確かに寝ていないならここしかチャンスがないかも知れない。

 むしろ、寝ていないとバレたら嫌われるかも・・・と思いこむブリキッド。

 覚悟を決めるしかないとシルバーの指輪を取った。

 そして4人が各自決めた物を持ってきて、ドライさんが会計をしてくれる。

 各自で付けて帰ると言っていたので皆付け始める。

 そしてブリキッドはシルバーのリングを手に持ったままケイスの近くに寄ってくる。


「ホレ!皆!周りに見えないように囲むのじゃ!」


 ボソっとリルが女性陣に伝える。


 ドライさんも察したらしく俺とブリキッドは4人に囲まれる。


「ケ、ケイス様、ア、アタイに付けてもらえないか?」


 シルバー指輪を右手で差し出してきて、左手を上げて薬指を上げている。


「ケ、ケイス様。ア、アタイはケイス様がす、す、す、好きです!お願いします!」


 先ほどの白のワンピースを来たブリキッドが真っ赤な顔をして告白してくる。

 ヤバい!可愛すぎる!俺はギャップに弱すぎる!ご褒美でしかない!

 見惚れてしまっていたケイスはハっと正気に戻り、責任は取ると決めていたし指輪を受け取り、ブリギットの左手の薬指に嵌めながら言う。


「好きだよ。ブリギット」


「ほ!本当か!?ケイス様!ありがとう!アタイも好きだ!」


 囲んだ4人はほっこりしながらうんうんと頷いている。


「まぁ素敵なお話しですわ!わたくしもいつかケイス様に・・・ああ待ちきれないですわ!」


 ドライさんは「いい物を見させて頂きました」とお辞儀して離れる。

 そしてローヌ商会から出て左手の指輪を見ながらうっとりとしていたブリギット。

 パッとケイスを見ると右手でキャロちゃんと手を繋いでおり、左手は空いている。

 その空いている左手を指さしながらルルとリルがブリキッドの方を向いてホラ!早く行け!と差している指をツンツン動かして合図を送っている。

 緊張しながら近づいてそっとケイスの左手を右手で握るブリキッド。

 握られた事に気づいたケイスはニコっとブリキッドに笑いかけてくれた。

 アタイ、幸せ過ぎて、今日、死ぬかも知れない、いや死んでもいいかも。

 と思ったブリキッドであった。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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