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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
6章 この世界の真実 ~感情のない軍人美女ジャンヌ~
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 そして朝食の後に少し休憩を取ってから勇者パーティとケルベロスを想定した模擬戦を行う。

 遠隔攻撃ができるリル、ブリキッド、精霊ガルーダを3つの頭と想定し、高さは石の台に作って乗りルルは尻尾を想定している。

 ケイスが昨日の夜に研究し、ケルベロスの耐久に合わせたバリアを頭に想定した各自に張り、それを壊したら頭がダウンと言う形式である。

 流石にバリアを張ると動けないため、攻撃力は抑えるが攻撃の速度をケルベロスよりかなり速く攻撃するようにする。

 要はケルベロスより速い攻撃を当たらない様に倒せれば問題は無いだろうという作戦である。


「それじゃあ今説明するルールでやるよ、勇者パーティは攻撃モロに食らった終了ね。長期戦になってブリキッドの魔力が尽きたら強制終了ね。魔力は俺が全員回復させるから惜しみなく使っていいからね」


 勇者パーティが返事をする。

 ケルベロスを想定した4人の前に勇者パーティが陣形を取り、ケイスはそこから外れて少し離れて見ている状態である。


「あ、エリさんは一回外れて俺がここからだけど、補助と回復であるエリさん役をするから隣で見ているといいよ。多分一番参考にできると思うから」


「え!?ケイス様を隣で見ていていいのですか!?」


 リルが鼻を「スンスン」と鳴らす。

 ギョっとしながらケイスは返事をする。


「あ、ああ。た、たぶん参考になると思うからね」


「わかりました!」


 タタっとかけてくるエリさん。

 そしてケイスは勇者パーティにトリプルブーストをかける。


「え!?これは・・・エリのよりも効果がかなり高い・・・」


 カイは驚いている。


「ケイスさんはやはりすごい!すごすぎる!流石です!一生付いて行きます!ケイスさん!」


 飽き男君が言っているがお前そんな事ばっか言っているからうちのメンバーに・・・。


「それじゃあ、はじめ!」


 勇者パーティは前衛が駆け出していき、飽き男君が指示を出している。

 ケルベロスの頭を想定した3人も攻撃を始める。

 聖騎士で盾役をしているきららさんがガルーダの攻撃を受けた瞬間、ケイスの回復が飛ぶ。


「く!・・あれ?痛かったのは一瞬・・・?え、もう回復している?」


 ケイスが言う。


「ほら止まらない!敵は待ってくれないぞ!」


「は、はい!」


 エリはずっとケイスと戦っているメンバーを見ていた。

 わかっていたが自分の技量とケイスの技量に圧倒的な差がある事を感じていた。

 クリーンヒットしそうな時には必ずバリアが張られ、攻撃を食らった瞬間ヒールの光が光る。


 か、かっこよすぎる・・・また・ぬ・濡れ・・ずっと隣で見ていたい。


 リルの鼻が「スンスン」と鳴る。

 ケイスはギョっとするが見ないようにする。

 そしてケイスの補助があるため勇者パーティは想定ケルベロスを倒した。


「ケ、ケイス。お前の補助はヤバすぎる・・・」


 カイが言ってきて、他の勇者パーティメンバーもうんうんと頷いている。


「ケイスさん!ヤバすぎます!もう惚れ惚れします!」


 だから一言余計なんだよ飽き男君!


「ケイス様。私に無詠唱ってできるでしょうか・・・?」


 エリさんが聞いてくる。


「自分の魔力は感知できている?」


「はい。できます」


「じゃあ少し練習すればできるね。召喚されて1年だからまだ固定概念も薄いと思うし、明日から可能なら朝練に参加して見ない?」


「え!?いいのですか?」


「うん。エリさんが良ければ無詠唱を教えてあげるよ」


「はい!ぜひ参加させてください!」


 リルが鼻を「スンスン」鳴らす。


「えっと・・・良かったら他のメンバーも参加しないか?全員の実力が底上げできるのは間違いない」


「おお!マジかよ!俺はいくぜ!」


 カイが言い、他のメンバーも頷いている。


「よし。じゃあ朝5時と早いから寝坊しないようにね」


「わかりました!ありがとうございます!」


 そしてエリが補助に入って模擬戦を続けたがその後の勇者パーティは4連敗だった。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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