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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
6章 この世界の真実 ~感情のない軍人美女ジャンヌ~
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 そしてお風呂上りにケイスの部屋に集まったケイスパーティ。


「皆にちょっとお願いがあるんだ」


「ご主人様のお願いなら何でも聞くのじゃ」


「私も何でもします!あんなことやこんなことでもしちゃいますよー!」


「ア、アタイも!ケイス様のためならごにょごにょ・・・」


 何やら変な方向に走っている奴らがいるんだがまぁいいか。


「えっと今からケルベロスと戦いにいきたいなぁっと思って・・・」


「相変わらず優しいのぅ、ご主人様。でもそんなご主人様が大好きじゃ~」


 いこう!いこうと言ってくれる女性陣。


「ごめんね。俺の我儘に付き合ってもらって、俺がソロで倒さない様に戦うから3人は動きとかを見て、明日3人でケルベロス役をやってもらいたいんだ」


「わっかりましたー!」「わかったのじゃ」「ま、まかせてくれよ!」


 4人でランク5ダンジョン2階層のボス部屋前にへワープしケルベロス討伐に向かった。


 そしてケルベロス研究を終えた後、ブリギットの部屋にブリキッドとリルがいた。


「ホレ!早くいかんか!ルルも承諾しておるのじゃから早く行かないと童が今日は取ってしまうぞ!」


「で、で、で、でも心の準備が!ア、ア、アタイなんかでケイス様は大丈夫なのか?」


「全くさっきはあそこまで公言しておったのに今更何をゆうとるのじゃ。さっさと行くのじゃ!こんなチャンス滅多にないのじゃぞ」


「わ、わ、わ、わかったよ!行ってくる!」


 ブリギットはケイスの部屋の前まで行き、深呼吸をしてからノックした。

 コンコンとノックするとケイスが「はい」と返事をしてくれた。


「ア、アタイだ!ケ、ケイス様!今大丈夫か!?」


 そしてケイスは、ん?こんな時間にブリキッドが何の用だろうと思い、「どうぞ」と声をかけた。

 ガチャっとドアが開いてブリキッドが入ってきた。

 何故か右手と右足、左手と左足が揃ってケイスの前まで歩いてくる。

 緊張しすぎじゃないか増田さん?どうしたんだろうとケイスの前まで来たので聞いてみた。


「どうしたの?」


「えっと・・・その・・・あの・・・」


 ブリキッドが真っ赤な顔をしながらもじもじ言っている時にケイスに電撃が走った。

 脚の腿と膝をピッタリ付けているが足は内股に開いている。

 そして両手の人差し指を胸の前でちょんちょんしながら顔を真っ赤にしながら言っているブリギットがいた。


 ちょっと!そんなポーズ少女漫画でしか見たことないぞ!何それ可愛いんだけど!


 普段は男勝りで大雑把なブリキッドが少女漫画にしか出てこないようなポーズを取っている事に衝撃が走るケイス。


 こ!これは完全にギャップ萌えだ!破壊力がヤバすぎる!


 ブリギット自体も身長145cm程度でBカップ、中性的で可愛らしい顔をしているため、ケイスの好みである。


 ヤバい!もっと見ていたい!可愛すぎる!問いかけ続けてもっと引き延ばそう!


 ゴクリと唾を飲んでゆーーーっくりと問いかけ始めるケイス。


「コホン。そ、それで、言える様になったら言えばいいからゆーーーーっくりでいいよ?」


「えっと・・・その・・・あの・・・ケ、ケイス様と・・・」


「うんうん。ゆっくりでいいからね?」


「えっと・・・・ケ、ケイス様・・・今夜・・・ア、アタイと・・・だめだーーー!いえねーーーー!」


 ピュンっと音がしそうなほど物凄い速度で部屋を出て行ってしまった。


「あーあーもうちょっと見たかったのに」


 俺ってギャップに弱いのかなぁと思いならベッドに横になるケイス。

 扉がスーっと音もなく開いて野生の勘で、いや性獣の勘でブリキッドが失敗したことに感づいたのだろう。

 扉の隙間からハートに光った目が覗き込んでいた。

 ケイスの運命はどうなってしまうのだろうか・・・ま、お察しである。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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