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救済の英雄譚~ゆかいな乙女達~  作者: アビ
6章 この世界の真実 ~感情のない軍人美女ジャンヌ~
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 朝練後に朝食をとり、結界の魔法陣の最終チェックを行う。

 その後に昼食を取りながらエルフの皆に今日でコースランデ王都へ戻る事を伝え、エルフの皆から改めてお礼を言われる。


「それでは皆さん、獣人族が進行を始めたら転移で迎えに来ます。それまでには準備などは整えて置いてください」


 村長のランドさんが一歩前に出て別れの挨拶をしてくる。


「ケイス殿、貴方のおかげでエルフは滅亡する危機を逃れる事が出来ました。誠にありがとうございます。この御恩は必ず返します」


「いえいえ。リルの為に行った事ですので気にしないでください。人族領に住むことになったらコースランデ領の人間とも交流できるといいですね」


 そしたらエルフの女性陣から歓声が上がる。


「人族の男性は性欲がいっぱいらしいわよ!いっぱいできちゃうかしら!」


「まぁ!楽しみになってきちゃったわ!」


「イケメン探ししなきゃ!夢のイケメンハーレム・・・」


 な、なんとパワフルな女性陣ですこと・・・コースランデの男性達よ!頑張ってくれ!


「そ、それでは皆さんごきげんよう!また会いましょう!」


「ケイス様!ありがとうございました!」


 そして4人でローヌ商会へ転移する。


「こ、これが転移。ケ、ケイス様、本当にすげぇ!まじかっけぇ!」


「すごいですよね!どこでもどぴゅっ!て飛んでっちゃいます!」


 何言っているのだ、こいつ等は・・・。

 そして気配が一人しかいない事を確認してノックすると「どうぞ」とローヌさんの声が返ってきたので入室する。


「おかえりなさい。ケイスさん。おや?お一人増えていらっしゃいますね」


「ア、アタイはエルフ族の勇者で代表としてケイス様のお手伝いをさせてもらうブリギットだ!」


「ほっほっほ!宜しくお願いします。私はローヌ商会のローヌと申します。代表の方がいらっしゃったと言うことは交渉もうまく行ったということですね」


「はい。ローヌさん、エルフ族の皆さんは説得することが出来ました」


「流石ケイスさんですね。それで魔法石の加工が終わりました。ご説明いたしますのでどうぞおかけください」


 それぞれソファーに座るが3人掛けなのでブリギットはケイスの背後に立っている。


「アタイは立っているよ。ケイス様の護衛も兼ねてな!」


「ここは流石に大丈夫だと思うけど・・・まぁいいか」


 ローヌさんが箱を持ってきて机の上に置き、パカっと開く。


「こちらが完成した結界魔法と魔力増幅を極限まで上げた魔法石となります。そして思ったより形が良かった事もあり、お話ししていたよりも大きく加工できております。加工職人から聞いたのですが価格としては5万金貨とのことです」


「ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、5万!!!!?」


 ブリギットが後ろでム〇クの叫び状態になって叫ぶ!


「おお!嬉しい誤算でしたね。と言うことは結界を張っていられる時間が伸びるってことかな?」


 リルがうっとりとした顔で腕に抱き着いてきながら言う。


「んもう!言うことがかっこよすぎじゃろぅ。これ以上惚れさせてどうするつもりじゃ、ご主人様。このサイズなら1年と3カ月は行けると思うのじゃ」


 ム〇ク状態から立ち直ったブリギットが焦って言ってくる。


「ケ、ケイス様!ほ、本当にいいのか!?5万金貨だぞ!?」


「リルのために全力を尽くすって決めているから問題ないよ」


「ハァ、ケイス様マジかっけぇ。ババァが羨ましすぎるぜ・・・」


 コロコロ笑いながらリルがブリギットを挑発する。


「コロコロコロ、早く小娘を卒業して女の魅力を磨くといいのじゃよ」


「グヌヌヌ!絶対に負けねぇからな!グヌヌヌ!」


 何を争っているのだ、この二人は。


「ローヌさん、ありがとうございます。お代はいかほどですか?」


 ローヌさんは笑いながら顔の前で手を縦にして振っている。


「ほっほっほ!ケイスさん、何を言っているのですか。流石に無償でさせてください。ダンジョン産の装備でもかなりの利益を頂いていますので、お世話になりっぱなしでは困ります。あ、それと戻ったらギルドに顔を出してくれとガルフさんから言付けを預かっております」


「うーん、わかりました。すみません。お言葉に甘えさせて頂きます。それではギルドへ行ってガルフさんに会ってきます。ありがとうございました」


「いえいえ、行ってらっしゃいませ」


 そしてローヌ商会を出て冒険者ギルドに向かうケイスパーティであった。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。

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