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第31話 遊園地

修学旅行がやっと終わり祐樹は家に帰ってきた。


今日は休みなのでゆっくりしていた。


メールの受信を知らせる音がなったので携帯を取り出すと今週末に遊園地に行こうとの誘いが入る。


「早速行動に移してくれたんですね!! さすがつーさん」


祐樹は嬉しくてすぐにオッケーの返事を送る。


そして全てが決まると疲れを感じ寝てしまった。









週末集まると予想外の人数になっていた。


「えっと……なぜこんなに……」


まーさん、つーさん、茜ちゃん、祐樹はいてもいいのだが、なぜかユウナさんとカレンちゃんもいた。


「まぁ色々だ。 でもこれでちょうどいいじゃないか!!」



つーさんは誤魔化すように言うが作戦を決行するにはユウナさんをどうにかしないといけない。


「作戦はあるから任せろ」


つーさんが祐樹にだけ聞こえるように小声で言うので祐樹は呆れながらも頷いた。


「でもよく雪菜さんにバレなかったですね」


「そこはだな、まぁ色々取り引きしてだな……おっと気にするな」


つーさんは明らかに何か不利な条件を受けたみたいだった。


「大丈夫なんですか?」


祐樹が白い目で見るとつーさんは目をそらす。


「まぁ、いざとなれば逃げるさ」


つーさんは開き直ったかのように言うと遊園地のパンフレットを見始める。


まーさんは一番後ろを1人で歩いていてその前にユウナさんと茜ちゃんがいる。


「うーん、やっぱりまーさんじゃないのでは?」


「いいか、今はまーさんのお姉さんであるユウナに取り入っているんだ、我が妹ながら凄いな。 あれは家族に好かれてから落とすと言う『囲い込み』と言う技だ!!」


「なんですか……それ……」


「だから今説明しただろ?」


「違いますよ、技の名前の方ですよ……」


「知らないのか!? 日本の秘境にある伝説の都市でのみ教えられてる禁断の秘技なんだぞ!? 」


「じゃあ茜ちゃんはそこにいったんですか?」


「そんな訳ないだろ? 俺が行かせないからさ」


つーさんは自慢げに答える。


「いや、じゃあたまたまじゃないんですか?」


「きっとネットで見たに違いない……俺も去年から見まくってたからな」


「……あぁ、そうですか」


「冷たい奴だな……もしかして祐樹も見てるのか!?」


「見てないですよ……恥ずかしいので仲間に入れないで下さい」


「ねぇねぇ、つーくんはそんなの見て誰を落とそうと思ったのかな? ねぇねぇ、私? ねぇねぇ、だぁれ?」


「決まってんだろ、カレンだけさ。俺はお前意外見えないんだぜ」


「キャーー!! つーくんだぁいすき!!」


つーさんにカレンちゃんが抱きつくと2人はキスしまくっていた。


祐樹は莉子さんの事を思い出していた。


「違うからな!!」


エスパーの様につーさんは祐樹に言い切った。


「わかりましたよ……」


祐樹は取り敢えず答える。







遊園地に着くと真っ先につーさんはカレンさんと消えた。


何も作戦を伝えずに消えた。


まるで後は任せた的な感じだろう。


「作戦って……」


祐樹は呆気に取られた。


残された祐樹達は茜ちゃんの要望でメリーゴーランドに乗ることになった。


「話さなくていいのか?」


まーさんが珍しく気を遣ってくれた。


「いえ、今日はユウナさんと話をしてみたくて……」


「珍しいな」


まーさんは驚いている様だった。


「わかったよ、俺が茜ちゃんを連れてってやるよ」


「お願いします」


祐樹はあっさりと進んだことに驚く。


メリーゴーランドを降りるとまーさんは茜ちゃんに何か言いどこかに行った。


これで作戦決行出来ると思いつーさんの電話を鳴らす。


『どした〜?』


「まーさんと茜ちゃんが2人になりました」


『作戦成功!! よっしゃ、追いかけるぜ』


「場所わかりますか?」


『任せろ』


それだけ言うとつーさんは電話を切った。


「それで話って何かな?」


ユウナさんに見透かしたかの様に言われると祐樹は罪悪感を覚えた。


「あの……茜ちゃんの好きな人って誰か分かりますか?」


「なるほど……うーん、そうねぇ……分からないかな?」


「ユウナさんでも分からないんですか!?」


「何も聞いたことないからさ。 聞いてみようか?」


「あ、いえ。 今作戦を決行中ですので……あ!!」


「作戦ねぇ……一体どんな作戦なのかしら?」


ポロっと言ってしまい祐樹は後悔した。


ユウナさんに促され休憩スペースのイスに座る。


「さぁ、お姉さんに話してごらん?」


祐樹は観念した。


「実は……茜ちゃんの好きな人が年上なのでまーさんかと思って2人きりにして、つーさんが尾行してます」


「真連はまず年下は好きじゃないと思うけどな? 私は年下が好きとか聞いたことないよ?」


「え!? そうなんですか!?」


「それに茜ちゃんが年上の人が好きなのは聞いたことないけど私たちの年齢からしたら年上の人の方がいいなぁって思うかもね。 でもそれは恋愛とは違うかも? 憧れみたいなのもあるかもね?」


「憧れですか……」


「そうよ。 だから気にしないで声かけてみたら? 案外嬉しいものよ?」


さすがお姉様。


しかし祐樹はその答えよりも周りの痛い視線の方が気になった。











その頃俺、イケメンつーさんはまーさんと茜の後をかわいい彼女と共に追いかけていた。


「いいか、奴は気配に気づく!! 気付かれる前になんとかしなくてはいけないんだ!!」


「らじゃぁ」


2人はまるで忍者の様にあるときは電柱の陰に、ある時はイチャイチャカップルのフリをして次第に距離を詰める。


2人の会話が聞こえる距離まで近づく。


「そうなんだ。 修学旅行ねぇ……うん、思い出ないわ」


「お兄ちゃんのせいだよね……ごめんなさい」


「いや、気にしなくていいよ。 それより茜ちゃん俺なんかといるより彼氏と来た方が良かったよな?」


「私彼氏いないんだ。 モテないんだよねぇ……お兄ちゃんのせいかな?」


「いやいや。 大丈夫茜ちゃんはモテるよ」


2人は仲よさそうに歩いている。


「あのヤロー!! 修学旅行つまんなくしたのはまーさんのせいだよ!!」


「何があったの?」


「あいつが一緒の班の女の子泣かせたのがいけないんだよ」


「何があったの?」


「まーさんはな、告白されて断ったんだよ。 しかも一緒のクラスの一緒の班の女の子の名前すらわかってないと言う始末……酷すぎる」


「つーくんはわかるの!?」


「当たり前だろ? 稲坂 ゆかりちゃん、胸はBカップ、身長175センチの真面目女子!! メガネのフレームがピンクってところがキュートなんだよな」


「へぇ……詳しいのね」


「当たり前だろ!? 俺様は情報通で有名なんだよ!!」


「さすがダーリン!!」


2人が話していると気配を感じて振り向くとまーさんと茜が立っていた。


「ほぉ、俺のせいだと?」


「いや……」


「そこよりもっと問題があったんじゃないのか?」


「えっと……」


「誰だろうなぁ、女子風呂に突撃して怒られた人は?」


「それは……」


「あと、バスガイドにずっと連絡先聞き続けてキレられたのは誰だっけ?」


「いやぁ……」


「新幹線の時間に他のホームでナンパしてて乗り遅れたのは誰のせいですかね?」


「アハハ……」


「つーくんそんなことしてたの!?」


「いや、あれは単純にホーム間違えて教えて貰ってただけだし……」


「バスガイドは!?」


「あれはクレーム入れようと会社の番号聞いてただけだもん……」


「じゃあ女子風呂に突撃は!?」


「男だもん!! 女子風呂にロマンを求めて何が悪い!!」


「つーくん……それは浮気だよ」


「え!? マジで?」


「うん、浮気心があるから行くんだと私は思うな」


「わかった、もうしない!! 俺は生まれ変わったんだ!!」


「てか付き合う前だけどな」


まーさんは一応突っ込んだ。


「それでお兄ちゃんはなんでついてくるの!?」


「いや、それはたまたま同じ方向でして……」


「カレンちゃん!?」


「なんか茜ちゃんの好きな人がまーさんかもって言って2人きりにしたの……ごめんなさい」


カレンはすぐに白状した。


「なぜ言うんだ!?」


「茜ちゃんにはお世話になってるもん!!」


「えーーーーーーーー」


つーさんは地面に座り込む。


「あのね、私の好きな人はまーさんじゃありませんよ?」


「え!?」


「お兄ちゃんの友達だから普通に好きではあるけど恋愛とは別よ。 ねぇ?」


「あぁ。 それにあんまり話さないしな?」


「うん。 何で急にそんなこと!?」


「いやぁ、好きな人が年上だって聞いたからさ」


「それで!? 他にも年上の人はいっぱいいるわよ?」


「まぁ、そうだけれどよ。 他に誰も思いつかなかったからさ……」


つーさんはホッとしているような感じでもあった。


「俺と茜ちゃんが結婚したらつーさんの弟だろ? 嫌だよ」


「ハッ!! そうか、その手があったか!! 茜、まーさんと結婚しなさい。 彼はお金だけは持っている!!」


「えー」


「俺も嫌だぞ、弟になるのが」


「俺は2人をくっつけてまーさんにお兄様と呼ばせる!!」


つーさんは決意を決め立ち上がる。


「私の意見は無視なのね……」


茜が泣きそうになるとつーさんの心はすぐに折れた。


「いや、それは無いな!! 茜の好きな人と結婚したほうがいい!!」


「ありがと、お兄ちゃん」


「さすがだな、いい兄貴で良かったな」


「うん!!」


つーさんは何も言えなくなった。


その時祐樹とユウナも合流した。


「探しましたよ。 大変でしたよ」


「祐樹くんごめんね。 真連が電話に出ないからいけないのよ」


「何かあったのか?」


「凄くナンパされて先にすすめなかったんですよ」


「祐樹が彼氏って言えばいいだろ?」


「何回も言いましたけど誰も信じてくれなかったです……」


祐樹は肩を落として答える。


「大丈夫?」


茜ちゃんはユウナさんに近づく。


「えぇ、茜ちゃんは真連に何もされなかった?」


「うん。 大丈夫だよ。 お兄ちゃんが少しヤバイけどね……」


「よしよし。 許してあげて」


ユウナさんに頭を撫でられると茜ちゃんの顔が紅くなるのがわかった。


「もしかして……」


祐樹は真相がわかった気がした。





続ける?



いえーす!!







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