第30話 茜ちゃんの好きな人は?
朝目が覚めてから祐樹はずっと茜ちゃんのことを見ていた。
年上が好きなのに連絡を取るそぶりも見せないという事はまだ相手の連絡先も知らないのかもしれないと思うと少し安心した。
しかしそれも次の瞬間打ち砕かれる。
茜ちゃんの携帯からメールの通知音が聞こえ嬉しそうに読むと返事を書く。
好きな人で間違いなかった。
祐樹は膝から崩れ落ちそうになるがなんとか持ちこたえると後につづく。
和也はもとより進君もかなり気を使っているのがわかる。
「俺紹介するよ」
進君は朝から言ってくれたが祐樹は断った。
「ライブ行くか?」
和也が誘ってきたライブはルシフェルのである。
祐樹はそれも断るとみんなから少し離れてついていく。
咲ちゃんも千尋ちゃんも気がついているが茜ちゃんは気が付いていないのかご機嫌だ。
「ねぇ、今度あっち見に行ってみよ!!」
浅草に来ている祐樹たちは色々なおみやげ屋さんを巡っていた。
「おい、ここで新しい恋人が出来るよう祈っておけよ」
背後から声が聞こえ振り返るとつーさんが立っていた。
「つーさん、茜ちゃんの好きな人って誰か知っていますか?」
「……知らん。 というか誰だ!? 消してやるよ」
「それならいいです……」
祐樹は肩を落としトボトボ歩いていく。
「おい待てよ!! 誰か知らないのか?」
「年上らしいですよ……はぁ」
「マジかよ……年上だと!?」
「えぇ……そうみたいですよ……」
「思い当たる奴が……まーさんか!?」
「そんな……でもこの前のに参加してないですよね?」
「あれは俺の偏見だけで集めたからな。 莉子さんも他に好きな人出来たっぽいしなぁ……」
「まーさんは年下好きなんですか?」
「それは愚問だ!! 男はみんなロリコンなんだぜ!!」
「いや、ふざけてないでまじめに答えて下さいよ……」
「いいか、この世にはマザコンかロリコンしか存在しない!! 熟女好きはマザコンの延長線上なんだよ!!」
「凄い偏見ですね……」
「覚えておけよ!! まーさんはマザコンではない!! だからロリコンだ!!」
「信用出来ますか?」
「出来る!! いいか、過去に先輩の女達に告白されて奴は断っている!! そこから導き出される答えはただ一つ!! やつはロリコンさ」
つーさんは爽やかな笑顔で言っているが祐樹は信用出来なかった。
「そうだ、なら今度一緒にどっかいって2人きりにしてみればいいじゃないか!!」
「え!? つーさんはいいんですか?」
「いざとなれば俺が止めに入るさ。 これを試してみようぜ」
祐樹は頷くと少し元気が出た。
みんなの後を慌てて追いかけるのをつーさんは手を振りながら見送ってくれた。
今回は短いだって!? 知るかーー!! つづく!!
怒っちゃメッ!!




