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第26話 リベンジ

あの一件以来1年生はつーさんの事を慕っている。


まーさんはそれを見ても何も感じないのかあまり相手にしていない。


それどころか最近すぐに学校から帰る。


祐樹が廊下を歩いているとユウナさんを見つけた。


「こんにちは。 まーさんって最近忙しいんですか?」


「こんにちは。 最近道場に入り浸っているみたいよ」


祐樹は北さんの事を思い出す。


つーさんはまだラブラブが続いているどころか同棲まで始めていた。


それを知っているのはごく一部の人達だけだった。


まーさんはまだルシフェルのライブやイベントに出ている。


あれから何回か道場に行ったが全部負けているみたいだった。


「勝てますよね?」


「どうかしらね。 彼女かわいいもの……」


それだけ言うとユウナさんは歩いて行った。


「なんか修羅場っぽいなぁ」


和也は以前にも増してユウナさんを追っている。


ストーカーでは無いのかと聞いたら和也は否定していた。


「俺たちが守っているんだよ!!」


俺たちって言うのが疑問だったが後にわかった。


ユウナさんのファンクラブの人達だった。


和也は会員番号600番らしい。


祐樹は教室に戻ると席に座る。


となりの席は茜ちゃんだが何にも進展がないどころか話すらほとんどしていない。


茜ちゃんは最近クラスの男子達から注目されている。


彼女がかわいいと言うことにみんなが気付き始めている。


「あいつ胸無いけどかわいいよな」


「最近特に可愛くなったよな」


などと聞こえてきた。


茜ちゃんも席に戻ってきた。


「ねぇ、最近のまーさんなんだけど……」


「負けてるみたいだね。 アイドルの女の子可愛らしいしね……」


茜ちゃんもユウナさんもまーさんの事興味ないのかと思ってしまうくらい話を逸らす。


「興味ないの?」


「興味あるわよ。 だけどこればかりは誰も何も言えないから……」


「そうなんだね……」


「ねぇ、付き合ってって言われたらどう思う?」


いきなり質問される。


「え!? 恋人になるって事ですよね?」


「そう。 普通はそう考えるわよねぇ……」


「えぇ……それが何か?」


「あのね、まーさんって人は付き合ってって言われたらどこに? って聞き返すの……」


「それってつまり……」


「そう、鈍感なの……それだけじゃないのよ。 彼は遠回しの言い方にも気がつかないの……私の全てを受け止めてって言われたら普通考えるでしょ?」


「そんなセリフ言われないですけどね……」


「そう、それをあの人は分かったって答えるのよねぇ……」


「それで何か害があるんですか?」


「まーさんは恋人だと思ってないけど女の子達は恋人だと思ってデートに誘ってるの……それで遊ぶ約束したからって遊びに行ってるのよ……」


「つまり二股ってことですか!?」


「それなら可愛いものよ……30股くらいね……」


茜ちゃんは呆れているようだった。


「もしかしてユウナさんも?」


「そうよ、呆れてるの。 誰かが教えてあげて欲しいわ」


「はぁ……」


祐樹は予想外の話に少し呆れた。


つーさんはまともな人だった。


それだけは確かである。


そう思い窓の外を見るとつーさんは竹刀を持ち後輩たちの腰を紐でしばり自分は車に乗り引っ張らせていた。


「やっぱりまともではないな……」


祐樹は窓の外を見るのをやめた。






その頃まーさんは道場に来ていた。


「じじい、勝負しやがれ」


「うーん。 またするのか?」


「あぁ」


「しかしなぁ……一度負けたのは殺されたのと同じ事……二度はないんだよ」


「そうかよ。 でも俺はまだ生きてる」


「うーん。 困ったなぁ」


篠田は考え込む。


そこへ雪菜もやってきた。


「おじいちゃん、もうやめてあげてよ……」


「そうだ!! いい事思いついたぞ。 今日最後にしよう!! そして今日お前が勝てば解放してやる。 お前が負けたら雪菜と結婚しろ」


「いいぞ」


まーさんは即答する。


「ちょっと待ってよ!! 私の意見は!?」


「この男じゃ不満か?」


「いやぁ……不満と言えば嘘になるけど……むしろ嬉しいけど? でもそれじゃあ真連がかわいそうだし……彼女いるし? お姉さんだっけ? 彼女綺麗だし……勝ち目無いし……」


雪菜はへこみはじめる。


「……良さそうだな」


篠田は少し呆れ気味に答えるとまーさんに向かって構える。


やはり世界最強の男だと思った。


隙はまるで無い。


更に威圧もすごい。


気を抜いたら気絶しそうなくらいだった。


しかし負けるわけにはいかない。


動きは早く。


無駄な力は入れない。


まーさんは篠田の前から消える。


篠田の右にまーさんが現れるが合わせるように突きを軽く出す。


しかしまーさんはそれを受け流すと回し蹴りを繰り出した。


「へぇ……」


篠田は地面を蹴るとまーさんの足の上に立ち更に跳び上がる。


まーさんはバランスを崩しながらも相手を視線から外さずすぐに迎撃の構えをとる。


「うーん」


篠田は攻撃をやめると着地した。


「獣を相手にしたか……」


「それがどうした?」


「お前はその時怪我をしたのか?」


「してねぇよ」


「じゃあなぜかばいながら戦う?」


「あ?」


「腹だ。 刺されたか?」


「関係ないだろ」


まーさんは跳び上がると蹴りを繰り出すが篠田はまーさんの視界から消えた。


上からまーさんは地面に叩きつけられる。


「肺の空気を抜いた。 これで立ち上がることはない。 負けだ」


それだけ言うと篠田は頭を下げる。


相手に対する礼儀だった。


しかし頭をあげるとまーさんは立っていた。


気配をまるで感じない。


篠田が構えるより早く突き飛ばされた。


地面に着地すると既に目の前に向かってきている。


突きを受け流しそのまま肺の中の空気を抜こうとするが膝が目の前に来たので受け止める。


そのまま後ろに退がると壁に当たる。


「おいおい……」


突きを避けると壁に穴が開く。


「よし」


篠田が関節技をかけようと近付くと壁を蹴り、まーさんは距離を取る。


「……すごい」


雪菜はつい言葉に出す。

自分も武術はやっているがあんな動きは出来ない。


篠田は距離を詰めると顔に回し蹴りを放つ。


まーさんはそれを避けると更に距離を取る。


「時間を使う作戦か……賢いな」


篠田はとても嬉しそうな顔つきになった。






つづけーー!!

けーー!!





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