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第14話 復讐

次の日祐樹は学校へ行くために準備をしているとインターフォンが鳴る。


「はい」


制服に着替えて終わり出てみると目を輝かせたつーさんが立っていた。


「行こうぜ!! 早く行こうぜ!!」


祐樹は黙って扉を閉めようとしたがつーさんは隙間に手を入れると力尽くで扉を開く。


「なんで逃げるんだよ!! もういいから行くぞ!! 今日こそはあの2人を撃沈させてみせる!!」


つーさんは嬉しそうに言っているが祐樹にはあの2人の方が上手な様な気がした。


学校に着くと教室には入らずに校門の前に立つ。


そこへまーさんが歩いてきた。


「ハハハ、恥ずかしくて1人で来たのか!? 俺に負けるのはもう目に見えているからな」


バッチリジョジヨ立ちっぽい立ち方で相手を威嚇する。


「はぁ? てかなんだよ、その気持ち悪い立ち方」


ごもっともな意見を言う。


「お前たち2人は俺の能力の前に跪くしかないのさ」


また違うポーズに変える。


「あー、アレか……うーん、困ったなぁ、負けそうだなぁ」


ものすごく棒読みだ。


「フフフ、私の戦闘力は5万です!! あなた方には勝てませんね」


もうごちゃ混ぜになっている。


「ところで祐樹お前も休んでたんだって? 風邪移ったか? 悪かったな」


「あ、いえ、僕は違うんです」


「そうだ、祐樹は俺の仲間……私の仲間です。 作戦会議を行なっていたのです」


「いや、戦闘力高いなら作戦も何も要らなくないか?」


「そ……それはアレだろ? そこはツッコマナイデクダサイ」


なぜか最後だけ片言になる。


まーさんはそれを無視すると教室に向かって歩き始めた。


祐樹もバカらしくなってきて教室に向かう。


下駄箱で靴を履き替えていると肩をトントンされた。


「え、あ……茜ちゃん!! おはようございます」


祐樹は頭を下げる。


「お、おはよ……そこまでビックリされるとこっちもビックリするよ。 それよりも昨日の話ユウナさんに聞いたわよ」


「あの、2人は悪くないんです……」


「ちょっと待って!? 2人? あのバカの事じゃないの?」


「へ? バカ? ……つーさんの事ですか!?」


「えぇ、そうよ。 2人何かあったの!?」


「あ、いえ……突撃したので怒っているのかと」


「なんでそもそも突撃したの?」


「それは……」


祐樹は答えずに歩き出すが茜ちゃんも横について歩く。


「私には言えない?」


首を傾げる茜ちゃんはとても可愛く祐樹は口が滑ってしまった。


「2人がキスをして……」


「え!? マジで!? やっぱりあの2人……」


「あ、いえ、僕が止めようとしたらバランスを崩して……事故です」


「なーんだ。 つまんない」


「あの、それって少女漫画ですか?」


「そうなの!! あのね主人公の女の子にね、義理のお兄ちゃんが出来るの。 そのお兄ちゃんと事故でキスしてから2人は意識し始めて……最終的には両親が離婚して2人は結婚するの……でもよく知ってるわね?」


「あの、つーさんが少女漫画とか言ってたので……」


「それホント!?」


「はい、本当です」


「そっか……今日はお弁当を目の前でゴミ箱に投げ捨てるわ」


ニコリとしながら言うので祐樹は少しだけ自分の言ったことを反省した。


教室に着くとノートを開く。


「貸してやろうか?」


和也がノートを渡してくれた。


「助かる」


ノートを受け取るとすぐに書き写す。


1限目の授業の前には終わらせたかった。


しかしそのまま素直に終わらないのが現実だった。


「おい!! 大ニュースが飛び込んできたぞ!! ユウナさんとまーさんが付き合ってるらしい!!」


「なんだって!?」


「あの2人がか……」


「女神が穢されたのか……」


クラスの男子は倒れていく。


「やっぱり兄弟って言うのは嘘だったんだ!!」


和也も泣き崩れている。


「えっと……」


祐樹は慰めようとするが和也に払いのけられる。


「やめてくれ、俺はもうここにいる意味がない」


祐樹の机から自分のノートを取り上げると鞄の中にしまい始める。


「お、おい……」


祐樹が止める間もなく帰って行ってしまった。


「……ノート」


祐樹は手を伸ばしたまま止まっていた。


クラスの男子はほぼ全員帰った。


それどころか学校中の男子が帰り始めているようだった。


「フハハハハ!!」


笑い声と共につーさんが現れた。


「どうだ!? これで男子はみんな帰った!! これほどまでのダメージ受けたことがないだろう!!」


「なぜここに来たんですか……」


「うるせー!! あの2人と共にお前も地獄に突き落としてやるのさ!!」


「はい!?」


「そこで見ていろ!! みなさーーん!! 祐樹君は茜ちゃんの事が大好きすぎて下着を盗もうとしていましたーー!! しかもその為だけに僕と友達になったフリまでしていました!!」



「え? そうなの?」


茜ちゃんが白い目で見てくる。


「そんな訳ないじゃないですか!!」


全力で否定する方が余計に怪しく見える。


「そ、そうよね……うん、信じれる……と思うよ」


相変わらず白い目で見てくる。


「本当に違いますからね!! つーさん、嘘はやめてください!!」


「本当ですぅ!! もう祐樹君のへんたーーい!!」


もうつーさんの人格が崩壊しているような気もした。


「いや、あの……本当に違いますから……なぜみんなそんなに怒った顔で近づいてくるんですか?」


女子に囲まれると廊下まで追いやられる。


つーさんは祐樹のカバンを持ってくるとわざとぶちまける。


その中に大人の女性が付けるような下着が入っていた。


「えっ!?」


祐樹は驚きのあまり硬直する。


「えっと……これ私の……お母さんのだと思うんだけど……」


茜ちゃんは恥ずかしそうに答える。


「そうよ! 茜のパンツはクマさんよ!!」


「今日は違うもん!!」


祐樹は人生を諦めた。


「終わった……」


「最悪だなあおめぇ!!」


つーさんが更に追い討ちをかける。


「ねぇ……なんで……こんな事……したの?」


今にも泣きそうな顔で茜ちゃんが言う。


「いえ、取ってません……」


もう声も出せないくらいヘコむ。


「どうだ!? これでお前は終わりだ!! 熟女パンティマンと呼ばれろ!!」


つーさんが悪魔の様に両手を広げて言っている。


そこへまーさんとユウナさんが現れたが2人とも祐樹を無視するとつーさんの目の前に立つ。


「いい度胸してるな!?」


「そうね、死にたいらしいわね」


「え? あのどうしたんですか?」


「あら、茜ちゃん。 少し下がってて、これから天罰を与えるから……」


そう言いながら床に落ちている下着が目に入る。


「あら? これって私のじゃないかしら?」


「え?」


「あぁ、やっぱりそうだわ。 これ下着泥棒に盗まれたのよねぇ」


と言いながらつーさんをチラリと見る。


茜ちゃんはそれを見逃さなかった。


「ねぇ、これお母さんのにしては若すぎるとは思ったのよね……どう言うことか説明できる?」


つーさんに詰め寄る。


「違う違う。 そんな訳ないだろ? ほらあの家には簡単に入れないしさ」


「つーさんなら入れます!!」


祐樹は涙を流しながら反論する。


「いや、俺だって許可がないと入れないし……そもそもそれは本当に家の洗濯が終わったところから取ってきたやつ……」


慌てて口を塞ぐがみんなに聞こえていた。


「へぇ、じゃあやっぱりお母さんのなんだ……それをお兄ちゃんは取ってきてみんなに見せたと……ユウナさん殺してください」


「えぇ、分かったわ」


ニコリとするとつーさんを投げ飛ばし腕を掴み関節技をキメる。


「痛い!! ギブギブ!!」


「え? 何を言っているのか分かりませんわ。 人間の言葉を話して下さらない?」


クスクスと笑うユウナさんは完全に怒っている様だった。


「いやぁ、目を瞑ったままさぁ殴ったら当たるかなぁ?」


ヘラヘラ笑いながらまーさんは目を瞑り殴りつけるがわずかにつーさんの鼻をかすっただけで廊下を叩いた。


「外れちまったなぁ」


「あ、いや、あの、本当にすいません」


「土下座して下さらないと私は許せないですわよ」


「え? いや、関節キメられてるので土下座出来ません。 本当にもうしません、誤解も解きます」


「へぇ? どうやって誤解を解くのかなぁ? 聞きたいものだなぁ?」


まぁさんはどこからか箒を持ってくる。


「ちょっ!! 地獄の掃き掃除はやめてくれって!! 大丈夫!! 明日までに全員に謝るから!! 嘘ですって謝るから!!」


祐樹は地獄の掃き掃除を少し見てみたくなったが流石に可愛そうすぎる。


まーさんが歩き出したので祐樹は後ろから慌ててまーさんの両足を掴み動けない様にした。


まーさんは倒れるとつーさんにぶつかりそうになる。


慌ててユウナさんが受け止めようとするが2人は倒れこみまたしてもキスしてしまった。


解放されたつーさんは立ち上がると嬉しそうに飛び跳ねていた。


「やーい、やーい!! またキスした!! へへん!!」


「ねぇ、キスっていうか事故じゃない?」


「そうね、これはカウントされないわ」


「あれでカウントされたら最悪よね」


「てかあいつが後ろから止めるのが悪くない?」


「いや、てかまーさんに喧嘩売るのが悪いのよ」


女子達は呆れた様に言うとそのまま教室へ帰っていく。


「あれ? みなさん? あれ?」


つーさんは予想外の展開に戸惑いを隠せない。


「お前ら2人とも死ぬ覚悟できたか!?」


まーさんは立ち上がるとツーさんと勇気を見た。


「ここは忍法身代わりの術だ!! 祐樹任せた!!」


それだけ言うとつーさんはさっさと逃げた。


「へっ!?」


祐樹は一瞬遅れまーさんに捕まると引き摺られて行った。


「あの、キスってどんな味ですか?」


茜ちゃんはユウナさんの耳元で囁く。


「そうね……サクランボね」


ユウナさんは答えながら歩いていくまーさんを見ていた。



つづくの?


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