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第12話 初めての……

祐樹が学校の門をくぐるとすぐにユウナさんが歩いているのが見えた。


まーさんとの事が気になり近付こうとしたが祐樹は吹き飛ばされユウナの周りには人集りが出来た。


「凄い人気だなぁ。 これじゃあ話が聞けないや」


そこへ和也が現れる。


「おはよ、どうした?」


「おはよ。 いやぁ、ユウナさん凄い人気だなって思ってさ」


「今近付こうとしてたよな?」


和也は少し怒り気味に言う。


「あー、うん……この前のお礼を言おうかと」


「幸せな時間だったもんな」


和也の顔がニヤける。


「まぁ……ね」


祐樹はまーさんとの事が言えなかった。


そこへまーさんが歩いて来たので祐樹はまーさんの目の前に立つとなるべくユウナをまーさんの視界に入れないようにした。


「おはようございます。 いやぁ、今日もいい天気ですね! まーさんは今日は朝からいらっしゃったんですね! 今日はなんかアレですね……」


すぐに内容が尽きる。


まーさんは祐樹をじっと見るとおデコに手を当てた。


「お前熱あるのか?」


「いえ、無いです」


「そうか……」


会話が終わってしまった。


「あの……この前はすいません」


「え? 何の話だ?」


「いや、お墓の……」


「あー、アレか! 気にするな、別に隠してる事じゃ無いしな」


まーさんは祐樹をバシバシ叩くと歩き去ろうとするがまた前に祐樹はスルリと入る。


「あのですね、その時に見てしまいまして……」


「墓をか?」


「いえ、あの……その……」


「どうしたんだ? 早く言ってくれないかな? 教室に行きたいんだよ」


「ユウナさんとお付き合いしているんですか!?」


祐樹は思いきって言ったので思った以上に声が大きかった。


ユウナの周りにいた人達にも聴こえていたし当然和也にも聞こえていた。


「は? いや、無いだろ」


「でも2人仲よさそうにしてましたし……あの、き……き、キスもしていたように見えたのですが……」


「そんな事するかよ」


呆れたようにまーさんは答えると歩き去った。


「お前見たのか!? 本当か!?」


和也は祐樹を揺する。


ユウナの周りにいた人たちもいつのまにか祐樹の周りにいた。


「あ、いえ、近くで見たわけでは……」


なぜか囲んでいる人達から殺気の様なものを感じる。


そこへユウナが歩いて来た。


「あら、私と彼がキスですって? それはロマンチックな妄想ね……でもね、これだけは覚えといて。 アイツだけは無い」


それだけ言うと歩き去る。


周りにいた人たちはユウナの後を追う。


「おい、見たのか? どうなんだよ!?」


祐樹は和也に揺すられ続けた。







祐樹は昼休みにご飯を食べ終えると本を読んでいた。


そこへまーさんがやってきた。


「おい、お前が朝変なこと言うから大変だったんだぞ!?」


「すいません!!」


本を置き背筋を正す。


しかしまーさんは怒っている様子も無かった。


「それよりもどこから見てたんだ? 墓場のとこで一回離れただろ?」


「え!? あの……はい……てか気づいてたんですか!?」


「あぁ、なんか行列があってそこ通り越したところから尾けられてるのは分かってた」


「すごっ!?」


「いや、わかるだろ……それに見えてたし、スーツ買う時店の人も怪しい人物って感じで見てたぞ?」


「え!? そうだったんですか?」


「あぁ、俺が恥ずかしくなるからやめてくれ。 今度から普通に声かけてくれればいいから……」


「なんか、話しかけづらくて……すいません、次からは気をつけます」


「それならいいんだ。 じゃあな」


今日はやけにあっさり帰っていく。


祐樹は物凄く気になったが授業が始まる時間になるので追いかける事も出来ない。




授業中ずっとモヤモヤしたものが祐樹の頭の中にあった。


放課後祐樹はまーさんの教室の前に立っていた。


「まーさん、お話が……」


「どした?」


「ここではダメです」


「じゃあ家に来いよ」


2人で帰るがまったく会話はなかった。


家に着くと中に入れてもらう。


「俺の部屋来いよ」


頷きついていくとエレベーターに乗り3階まだ上がる。


エレベーターを降りると4部屋分の扉があった。


「1番奥が親父、次が母親だな、でユウナで俺の部屋だ」


まーさんの部屋に入るとすでにユウナが座っていた。


部屋着を着ていたがピンクのフリフリがついていて祐樹は思わず見惚れてしまう。


「おい、勝手に入るなよ」


「いいじゃない。 あら、祐樹くんこんにちは」


「こ、こんにちは……」


問題の2人が揃っている。


「それで話って?」


「あの、お2人はキスされていたのが見えたのですが……」


「その話ね。 私は否定したわよ」


ユウナはテレビを観ながらお菓子を口に運び答える。


「キスはしてないな。 て、言うかよ、ありえないだろ」


「そこまで否定しなくても……」


祐樹はまーさんの後ろで拳を握るユウナを見ながら答える。


「こいつが調子悪くてな倒れそうなのを慌てて受け止めただけだ。 だからなにも無い」


「そうよ、私がこいつにキスさせないわ。 さっきも無いって言ったでしょ?」


「いいか祐樹、俺は優しくて暴力を振るわない女の方が好きだ。 だから無いのはわかるだろ?」



「私も優しい人意外ありえないわ。 それに弟ですからね」


何故か2人は対抗し始めた。


「えっと、取り敢えずわかりました。 お2人はその様な関係では無いと言うことが……」


しかし2人とも祐樹の話は聞いておらずユウナがまーさんを投げ飛ばしまーさんはユウナを殴ろうとしている。


祐樹は止めに入ろうと2人の間に突っ込む。


「喧嘩はやめてください!!」


しかしまーさんに吹き飛ばされてしまう。


祐樹はめげずにまーさんを背後から押さえ込もうとした。


しかしバランスを崩しまーさんは前のめりに倒れユウナは下敷きになった。


「すいません!!」


祐樹がどいて2人を見ると2人の唇が触れていた。


すぐに2人は離れる。


「てめぇ、いい度胸してるな……」


まーさんは立ち上がると祐樹に一歩近付く。


「いや……止めようかと……あの……すいません!!」


祐樹はその場から走って逃げ去った。


その後どうなったか祐樹は見ていない。


しかしかなりの戦いが繰り広げられただろう。


続く?





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