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魔女、アルメナリア
「……もういいよ……私は……」
魔女が口を開く。
「私はアルメナリア。アルメナリア・アミナリティア・フェルストランファシィーっていうの」
長い。長すぎる。
「アルメナリアでいいよぉ。一ノ咲下僕君には長すぎるだろうからぁ」
「じゃあアル。一つ聞きたい事がある。」
少しアルメナリアの顔が歪む。なにいってんだこいつ。そういう目を向けられた気がした。
「アル……いいよぉ。それで。で?何がききたいのぉ?」
どうやらアルと呼んでいいらしい。少しホッとする。 怒られないでよかった。
「俺は眷属とか初めてなんだけどなにすればいいの?」
「私に仕えてくれればいいよぉ。それだけが一ノ咲下僕がするべきことだよぉ」
「それと一つ……」
「ん?何かな?下僕君?」
「いつになったらここから動くんだ?」
アルはニヤリと微笑んだ。