流血と魔女
さあ。最後の時間だ。
あとは俺が殺されるだけでこの魔女と職員は助かるんだ。なにも面倒なことではない。あの院長をぶん殴ることができないのは腹立たしいが仕方ないだろう。
「本当に陣は描かなくていいんだな?」
「ああ。問題ない。地中に埋まっているからね」
いつ誰が死んでもいいように……か?悪趣味だな。
「ナイフよこせよ。死ねないだろ?」
「やだよ。お前僕を殺すつもりだよね?ね?」
「殺す理由もないし殺されると思うならそこに置いて図書館にでも逃げてろ」
「僕はお前が死ぬのを見届けないと駄目なんだよ……はい」
ナイフを差し出す職員。
ナイフを受け取る俺。
首元は怖い……手首から少しづつ……
「……っつ……う……ぐ……」
だらだらと血液流れる。血液は少女の元へ流れて行く。
「……はっ……くぅ……あ……」
少しづつ意識は薄れる。血液が泉のように足下に溜まる。
「………ぁ…ぁ…………」
温かくべたつくものが俺を溶かすように……体を浸食していく……
──君は馬鹿だねぇ。私なんかのために犠牲になるなんて、頭おかしいんじゃないかな?──
うっさい。ほっとけ。お前一人じゃないし。もう一人いたし。
──それでもさぁ……普通魔女を助けなんてしないでしょ?──
もういいだろ?眠らせてくれ。
──私は気持ちよく寝てたってのにさ。怒ってるんだよ?──
そうか……しらん眠らせてくれ。
──君がそんな態度とるなら私にも考えがあるよ──
考え?
──私の眷属にしてあげよう──
えーと…眠りつづける少女篇終了です。
ありがとうございました。
まだこのお話は続きます!