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過去

ねぇー将斗。

もし結婚して子供が、産まれたら男の子がいい?それとも女の子?


将斗 なんだよ結婚って!まだ俺たち20だぜ考えた事もないよ!



えー私は良く考えるよ。将斗は可愛い顔してるから将斗に似た女の子がいいなぁー。

でもやっぱり男の子かなー。


将斗 美希重いぞ。その考え!



うん。ごめんね。将斗はこの先もっと素敵な人と出会うかもしれないしね。


その時は私の事は気にしないでいいからね。



美希は悲しそうに少しうつ向いていた。

夜の夜景が彼女の横顔を遠慮がちに照らしていた。

俺はこの女しかいないと本気で思った。


ポケットからガムを出し包んでいた銀紙を細く伸ばし輪っかを作り指輪を作った。

美希の左手を優しく掴むと薬指にそっと嵌めた。


美希は右手で指輪を包むと


「どうか私を貰ってください」


と言うと俺の肩に額を押し付けた。


俺は幸せと言う言葉の意味を産まれ始めて知った気がした。

壊れるくらい、苦しくらい彼女を強く抱きしめた。 俺はこの女を絶対幸せにする。




それから1週間後彼女から手紙が届いた。


私には本当に好きな人が出来てしまいました。お願いです。サヨナラしてください、、、



俺の中のいろんな物が音を立てて崩れ去るのを感じた。




それから俺は何人の女と付き合っただろうか?

美希の幻影を探して、、、いや美希を探して、、、何処にもいなかった。

俺の心はあの時から壊れたまま復興の目処は全く立たぬまま。



俺は真実を知りたいと思った。

あの余りにも不自然な別れの真実を、、、

だが頭の中で俺の危機回避能力が働く。

止めておけ。知らない方がいい。

脳の命令を無視して体が走り出していた。

記憶に残る彼女の家に向かって、、、



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