恋愛中毒
由紀 ねぇー将斗聞いてょーこの前話した
彼、やっぱり私の事、友達としてしか見て
ないよ。 昨日、御飯行ったんだけど
帰りに何処も行かずに送ってくれて終わり。
帰り際に楽しかったよーなんて言ってたけど絶対嘘だよ。楽しかったら少しでも長く居たいでしょー。
私、怒れちゃってラインでサヨナラって入れたの、、、
そしたら、、、うっ、、うっ、、、
うわーん、、、
将斗 、、、面倒くさい。もう電話切ってもいいのかな?、、、でも突然切ったらおこるよなー、、、
ブチッ、、、えっ、、、由紀の奴電話切りやがった!なんて奴だ。こっちが我慢してるのに、、、まぁいいや。他人の色恋沙汰なんてどーでもいい。
プルルル、、、由紀だ。
ごめんねー私泣けてきちゃって思わず電話切っちゃった!
でね、彼からのラインが入って、わかった。
サヨナラ。
、、、だってー!
私の事大切だとか、守りたいとか言ったクセにあっさりサヨナラよ!
嘘つきー。
将斗 由紀。多分彼は嘘つきじゃあないよ。
きっとその時は本当に大切に思ったんだ。
そして、その時サヨナラって思ったんだ。
恋愛なんて価値観の押し付けだから好きになった方が相手の価値観にあわせるんだ。
合わせられなくなった時はサヨナラの時だ。
積み上げた時間はあっさりと崩れ去る。
きっと直ぐに新しい出会いが待っているよ。
由紀、、、将斗、、、会いたい。
将斗 由紀勘違いするな。今、自分が傷付いてその傷を癒したいが為に誰かを好きになろうとしない事だ。彼との楽しかった時間の分だけ辛い時間は存在する。
精算の時なんだ。
彼の事を考えても心に波風が立たなくなるまで耐えるんだ。止まない雨はない。
傷ついた女心につけこんで優しくする男は沢山いるけど騙されんなよ!
俺に出来る事はここまでだ。
由紀 、、、わかった。ありがとう。
電話を切ってから俺は自分の中で誰も好きにならないというなんの根拠もない自信に溢れていた。




