タイトル未定
くだらない罵言雑踏の中で
今日も誰かが何かを諦めて
この世界から消えていくのでしょう。
夢や希望、温かな笑顔など
もう彼には残っていないのでしょう。
彼に残るのは冷ややかな視線と
傷つけられた過去なのでしょう。
溢れ出て、止まらない疑問。
『もう死んでもいいでしょうか?』
答えを教えてくれるものは
もう居ないのでしょう。
夢や希望、愛情を注ぐ相手を
彼も私も求めていたのに。
繰り返す無機質な日々の中で
『存在の意味』を教えてくれる人など
本当は元から居なかったのでしょう。
それでも彼が生きていくのは
『まだ誰かが愛を注いでくれる』と
どこかで信じているからなのでしょう。
それでも私がこの世界から消えてしまったのは
『彼は本当は幸せだ』と
知ってしまったからでしょう。
タイトル未定のこの物語が
誰かの心へ届くことを
私は、祈っているのでしょう。
感想、アドバイスなど頂けると幸いです。