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ギドラ様と一緒!!!  作者: トウフキヌゴシ


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第4話、ギドラさまと一緒!!!

 龍騎士学校に入学して一か月がたった。

 龍騎士のスキルと龍の龍圧により学級内のヒエラルギーはあらかた固まった。

 ダブルスキル持ちのアルフレッドと、1,5倍の龍圧のタムリンのコンビが最上位だ。

 当然、自分は最下位である。 

「まあ、卒業したらどっかの竜舎にでも就職しようかなあ」

 ヒエラルギーなんて関係ないのである。



「よ~し、みんな席につけ」

 朝の教室に担任の声が響く。

 ワイワイと席に着いた。

「今日は、転校生が来た、入ってこい」


 ガラリ


 と扉を開けて女子が入ってきた。

「転校してきました、”ミッテ・ギドラ”といいます」

 すっと頭を下げる。

「よろしくお願いします」


 肩までの金髪ストレート。

 金の龍眼。

 身長は、170センチくらい。

 すらりとした肢体にちょうど良い大きさの胸部装甲。

 ランスと龍を模倣したセーラー服がよく似合う。

 凛としたたたずまいの美少女だ。


 ほう~と見惚れた男子たちがため息をついた。

 しかし、

「ふふん、でも龍圧は並み以下ね」

 タムリンが周りの男子をけん制するように言う。

 龍とは本来、本能的な生き物だ。

 強さや龍圧がすべてみたいなところがある。

「じゃあ、ミッテさんには、このクラスの委員長をしてもらいましょうか」

 にやにや笑いながらタムリンが言う。

 龍騎士や龍は傲慢なものが多い。

 委員長なんて聞こえは良いが体の良い雑用係である。

「そうだな、龍の奴隷の雑用係がいるしなあ」

「こいつのスキルは、”龍奴隷”だぜ」

 げらげら笑いながらアルフレッドが言った。

 はは、自分は委員長という肩書なしで雑用係をしているぞ。

 ミッテさんが周りの男子を見まわした。

 自分で目をとめ大きく見開いた。

 龍眼の瞳孔が一瞬開き元に戻る。

「あなたの名前は?」

「ん? リュウドだ」

「……スキル、”龍奴隷”ですか」

「?」

 ミッテさんがちらりとタムリンとアルフレッドを見た。

 うっわ、あれは上位の竜が下位の竜を見るときのまなざしだ。

 群れの中の鶏のつつき順位的なあれである。

 当然、下位とされたタムリンがものすごい目で睨み返して来た。

 タムリンの龍圧が膨れ上がる。

 おびえる周りの龍たち。

 しかし、ミッテさんは涼しい顔をしていた。

「まあ、リュウドくんと一緒にできるのなら、委員長(雑用係)も喜んで受けましょう」


 二コリ


 と顔は笑ったが目は笑っていなかった。

 それから、アルフレッドやタムリンから受けていた嫌がらせをミッテさんもうけるようのなった。

 龍といっても人型の時は見た目通りの美少女と変わらない。

「持つよ」

 大量のプリントを運んでいたミッテさんから荷物をすべて奪う。

「まあっ」

「幼い時から、竜舎で働いてたから力持ちなんだ」

 ミッテさんがうるんだ目で自分を見ていたことに気づかなかった。

 早朝の教室の黒板けしや放課後の掃除など、今まで一人でやっていた雑用をミッテさんと一緒にやった。

「踊り子の汚い血が入ったものにはお似合いだ」

 とか   

「龍が掃除ですかあ」(誇り高い龍は掃除をしないのだ) 

 などの嫌味を言うものもいたがまあ気にしない。

 龍も龍騎士も()()()()()()の上位互換くらいにしか思っていないので。 

 というような態度を、隣でうっとりとした目でミッテさんが見ていたことを、やはり自分は気づいていなかったのである。

 ミッテさんが転校してきて一週間がたった。

 その次の日の朝、ミッテさんと黒板を消していると、

「リュウドくん、放課後大事な話があるんだ、放課後中庭に来てくれないか」

 思いつめたような声だ。

「本屋のバイトは休みなのだろう」

「?」

 あれ、ミッテさんにいつ休みって言ったっけ。

 まあいいか。

「いいですよ。中庭ですね」

「ああ」

 ほっとしたように言った。 

 今日の放課後の掃除は一人でした。



 放課後、コの字の形の校舎の中庭に向かう。

「おや」

「やっほ、リュウド」

「レヒトさん」

 右側に、金の龍眼、金髪ツインテ―ルの龍娘ドラムスがいた。

「ご、ごきげんよう、リュウドさま」

「リンクさん」

 左側に、金の龍眼、ぐるぐる眼鏡、金髪エビテ―ルの龍娘ドラムスがいた。

「来たな。リュウドくん」

「ミッテさん」

 真ん中に、金の龍眼、肩までの金髪ストレートの龍娘ドラムスがいた。


「ボクは」

わたくしは」

「私は」

「「「君を番に選ぶ」」」

「えっ」

 ミッテさんが自分の額に指を伸ばした。

 バツ印の形に金色の線が額に浮かぶ。

 真ん中から上へ。

 金色の線とともに、ミッテさんが指を動かそうとした時。

「ちょっと待ったあ」

「中庭で何をしているの、破廉恥なっ」

 振り向くと、アルフレッドとタムリンが大きな声を出していたのだった。

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