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物語の始まり

 Vtuber。それは、顔出しをせずに二次元の姿で活動する配信者のこと。今でこそ沢山のVtuberがいるけれど、今から10年くらい前はまだほぼ存在していなかった。いや、そもそもVtuberという名前すら存在していなかったとも言える。

 そんな当時に、現在の礎となる3人のVtuberが生まれた。

 その名は、『一ノ瀬 創(いちのせ はじめ)』、『天星(あまほし) ステラ』、『皇 司(すめらぎ つかさ)』。


 これは、そんな3人と、Vtuberの始まりの物語。



 2013年4月。東京にある私立茜ヶ丘学園しりつあかねがおかがくえんは入学式を迎えていた。


 『在校生代表、生徒会長……天城 星奈(あまぎ せいな)


 「はい!!」


 茜ヶ丘学園の生徒会長である天城星奈が、新入生を迎える答辞を読み上げる。

 そんな星奈を憧れの目で見る2人の新入生。


 「星奈会長、美しい」


 「それは納得だわ。だけど、あんまりのめり込むなよ?あの人絶対忙しいし、俺達とは相容れない存在だぜ?」


 「わ、わかってるって!!……やっぱりお近づきになるためには生徒会入りするしかないのかなぁ?」


 「俺はパス」


 「なんで!?」


 「めんどくせぇ」


 「むー!!」


 「やるんだったら陽菜(ひな)1人でやんな?」


 「えぇぇ?蒼司(そうじ)もやろ?」


 「……考えとくわ。俺も星奈先輩への憧れの気持ちはあるしな」


 2人の名前は市川 陽菜(いちかわ ひな)安導 蒼司(あんどう そうじ)。生徒会長の星奈を昔から知っているこの2人は、彼女に憧れてこの学校に入学してきた。

 そんな2人は当時流行っていた動画配信サイト、『QTube』での活動を考えていた。そんな自分達と生徒会長として活動する星奈が交わることはないとこの時の2人は思っていたけれど、この3人は思わぬ形で顔を合わせることになる。

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