表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】僕の大事な魔王様  作者: 綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢をよろしく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/82

26.足の間の何かが気になるの

 夕方にお家へ帰る前、お父さんと約束した。お月様が欠けて暗くなる日は、家族と過ごすこと。泊まりに来るか、僕のところへ泊まりに行く。


 ベル様がいいと言ったから、僕は頷いた。お父さん、お母さんと一緒は嬉しいよ。それにお祖父ちゃんやお祖母ちゃんも。僕は家族と過ごすのも好き。でもベル様も大好き。


 僕に優しくて、強くて綺麗で。ベル様は痛いのも消してくれる。魔王様じゃなくても大好きだよ。お家の洞窟まで魔法で移動する。すごいよね、目を閉じて開いたらお家なんだ。


 今日は雨も降ってないし、寒くないから屋根がない場所で寝るの。前に作った木の下の巣だよ。ベル様が魔法の屋根を被せてくれたから、濡れてないの。飛び込んだら、ベル様に回収された。


「ダメなの?」


「先に布を敷くから待ってろ」


 ばさっと布が敷かれて、僕はその上に寝転んだ。綿がない巣だけど、たくさん干し草があるから平気だった。ベル様は僕をぽんと放り投げた。巣の上に着地して寝転がる。隣にベル様が座った。


 もそもそ四つ足で近づいて、えいっと抱きつく。ん? 手の下に何か……。


「ウェパル、こっちだ」


 首を傾げた僕を抱っこして、ベル様は移動させた。お腹の上に乗せてもらったけど、さっきのは何かな。足の間に何かあった。気になって振り返るけど、優しい手が背中を撫でてくれる。


 尻尾の付け根を刺激されると、もぞもぞしちゃう。気持ちよくて擦り寄って目を閉じた。ぽんぽん叩いたり撫でられたり、繰り返す間に眠くなった。お湯を溜めたお風呂は、明日用意してもらう。今日はこのまま寝るみたい。


 夢の中で、僕は何かを掴んだ。そっと手を退けられたけど、あれって眠る前のやつかな?


 朝の光が眩しくて目が覚めると、湖で顔を洗う。その間にベル様がお風呂にお湯を溜めてくれた。お洋服を脱いだベル様が僕を抱っこして入る。向かい合って抱っこされた僕は、視線をそっと下へ向けた。足の間にある何か……じっと見るがお湯が揺れて分かりづらい。


 息を吸い込んで潜る。近づいたそれに手を伸ばしたが、触る前に戻された。


「ぷはっ」


「ウェパル、何をしている」


 少し怒ったような声に、僕はしょんぼりした。素直に気になるのだと話す。そうしたら見てもいいけど、触ったらダメだって。すごく繊細な場所みたい。ドラゴンの尻尾の付け根みたいな感じかな? 触られるともぞもぞして気持ちいいやつ。


 あれ? 気持ちいいなら触っても平気じゃないの? そう尋ねたら、今はダメと返された。大丈夫な時とダメな時がある。注意しよう。真剣な顔で頷いた。


 見せてもらったら、なんだか満足した。ベル様が僕に秘密で隠すから気になったんだね。お風呂で温まって、今日は果物を食べた。毎日食べなくてもいいけど、ベル様のあーんが好き。それに早く大きくなってほしいと言われた。


 僕、お父さん達みたいな大きなドラゴンになるね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ